国連の不条理と改革の必要性

国連とは一体何をするところであろうか。

世界の各国はそれぞれ自国の利益や権益を主張する。そしてそれは他国の損害・不利益に繋がってはならない。しかしこれが必ずしもそのようには理想的に行かない。


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図1 国連


そこで国際的に各国間の利害関係の調整を行い、特定国のみに偏って利益や損害が集中しないように、各国が平等にそれらを分かち合えるようにすることが、国連の役割である。


しかし実情は全く異なっている。気がついただけでも、国連の現状には、次のような多くの問題点がある。それらを列挙してみよう。
1.現在の国連事務総長はその任に堪えない。不適確者である。
2.常任理事国は、戦後の戦勝国、米英仏露中の5カ国で独占され続けている。
3.人権委員会は特定問題だけに固執し、特定国だけを非難攻撃する。
4.国連海洋法の実行厳守と監視に不備がある。
5.国際司法裁判所への関与が甘い。
先ず、現在の国連事務総長の潘基文氏は2006年に就任し、現在2期目を務めている。彼は結局10年間、国連事務総長として在任し続けることになる。極めて不的確かつ無能な人物であることが指摘されているにもかかわらず、何故、このような人物が選ばれ、その地位を保っているのか極めて疑問である。最初は、多分、ブッシュ米大統領あたりが彼を押した。現在は、中国が、彼を支持している。彼は中国には、極めて低姿勢で、追従的であり、中国にとって都合が良いからである。一方、彼は我が国にとっては、特に極めて不適切な人物である。その詳細は、別項でも述べているので、割愛する。彼がその地位を保ちえているのは、常任理事国、特に中国にたいする彼の処世術の賜物であろう。

国連の常任理事国は、第二次世界大戦の戦勝国によって構成されている。当初は、戦後の新たな体制として発足したものであり、当然の成り行きとして考えられた。しかし彼らは、戦後70年を経ようとしている現在も、その立場を変えようとはしない。国連は、今に至るも、戦勝国によって牛耳られている感がある。国連での戦勝国優先の考えは、日中・2国間関係でも、『戦後体制』あるいは『歴史認識』などと呼ぶ中国指導部の嫌悪に満ち満ちた造語によって、我が国に無理難題を押し付けようとする根拠になっている。

事実、中国は、日本にたいし、『(国連で採られているような)戦勝国優先の戦後体制を認識して、もっと遠慮せよ』と言っている。そして日本領土まで割譲するように迫っている。尖閣諸島然りである。しかこれは何があっても引けないし、許せない。

このような不利な状況を押し付けられながらも、図1に示すように、我が国の国連分担金は米国に次いで多額である。一体、常任理事国は、日本のことをどう見ているのか。


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図2 国連分担金の国別負担金


さらに国連の人権委員会はどうしているのであろうか。先ず第一に、人権委は中国での人権問題に触れなければいけないのに、無言である。中国は東トルキスタン人やチベット人にたいし、人権を無視した行為を行っている。中国はこれらの民族の国家を侵略行為によって奪取しておきながら、彼等の民族運動に対して鎮圧と言う名目で、虐殺を繰り返している。さらには民間の人権活動家に対し,拘束監禁を敢えて行っている。人権委は中国の「国内問題」、「内政干渉」という拒否的態度に何も言えない。北朝鮮の人権問題についても、無言であるし、ましてや、日本人の拉致問題に関しては、まるで無言である。他国民を勝手に拉致して何十年も拘束して返さない。これを解決することこそ、国連の人権委の役割ではないか。国連は、何故か日本にたいして冷たい。

それでいて、女性の人権問題として、慰安婦問題を取り上げることに、極めて熱心である。しかもこの問題を、すべて日本が韓国に対して行った最大の罪として捉えて臆するところが無い。朝日新聞は、1992年1月の吉田清治なる人物による「済州島で、何千人(1000~2000人)かの韓国人女性を強制連行した」とする報道を、17年後の2014年8月5日付記事で取り消した。同時に『「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断』で朝日新聞は、吉田証言に関する16回の掲載記事を取り消した。この吉田証言は、人権委の『日本軍による慰安婦問題に関するクラスワミ報告』の裏づけとなった。にもかかわらず、人権委は、このクラスワミ報告を撤回しようとしない。さらに人権委は、ありもしない日本軍慰安婦問題を非難する前に、韓国軍がベトナム戦で侵した婦女子強姦と殺戮並びにライタイハンの出生の問題を、より深刻に取り上げねばならない。さらには米軍が日本占領後、日本人女性に対して行った性行為、あるいは朝鮮戦争などで韓国女性に行わせた慰安婦的行為はどうなるのか。これを問題にせず、根拠の無い日本軍慰安婦問題だけを責めるのは、甚だしく片手落ちである。、

いずれにしても、現在の国連は多分に矛盾に満ちた存在であり、大規模な改革を必要とする。そもそも、戦後、
3/4世紀を迎えようとする現在、世界が、「何時までも戦後体制と徒渉する呼ぶ異常体制の維持に固執する」ことは、多くの矛盾を孕み、今後の世界の協調的発展を阻害することになる。『戦勝国は何時までも、戦勝国の驕りに浸って、他国を搾取してはならないし、敗戦国は何時までも敗戦国として、戦勝国の後塵を拝している』状態は、世界全体としては止めるべきである。そもそも国連は、このような矛盾を断ち切るためにあるのではないか。

敗戦国は、戦勝国の後塵を配するだけで、萎れ切って、世界の今後の発展から遠ざかっていてはならない。特に、我が国は、世界に貢献できるだけの頭脳と実力を持っている。今こそ、戦勝国と敗戦国がいがみ合いを避け、和解すべきときである。このような時に当って、今こそ、国連は体質の改善が必要である。

なお、上述した4項と5項の問題について、本稿では詳述しなかった。この問題については、別稿項に譲ることとする。

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(参考1)潘基文 Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%98%E5%9F%BA%E6%96%87
(参考2)吉田清治(文筆家)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%B8%85%E6%B2%BB_(%E6%96%87%E7%AD%86%E5%AE%B6)#.E5.90.89.E7.94.B0.E8.A8.BC.E8.A8.80
(参考3)クラスワミ報告http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%9F%E5%A0%B1%E5%91%8A



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