日本の首相が靖国参詣をしてどこが悪いのか?

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昨年の12月26日に、安倍首相が靖国神社へ参詣した(参考1)。なお、1月1日には、新藤総務相も、同じく靖国を参詣した(参考2)。日本の首相が、これまで戦った戦争で命を落とした自分の国の人々の霊を祀った神社を訪れることは、我々、日本人からすると、至極、当然のことであり、全く違和感を感じない。ところが、戦争中、日本を敵国とした中国や、当時、日本に統合されていた国として、聨合国側と戦い、日本の敗戦と共に、独立国となった韓国は、日本の首相のこの行為を、それぞれ自国への非友好的、挑戦的、さらには敵対的行為として映るらしい。
しかし実際のところは、彼らは、安倍首相のこの行為を利用して日本を非難する道具としよいうとしている。

更に、事もあろうか、日本と同盟国である米国までが、中韓の側に立って、安倍首相の靖国神社・参詣を非難する。
聊か首を傾げざるを得ない。

このように、中韓や米国が、日本の首相が靖国神社へ参詣したことについて、世界中に向かって大声をあげて喚きたて、非難することは、明らかに日本への内政干渉であり、世界的常識から考えて、極めて非常識な行為である。日本が戦った戦争で死亡した人々を祀る御霊屋である靖国神社を、日本の首相が参詣することは至極当然のことである。それは日本の行った戦争を肯定するものではなく、慰霊のための行為である。太平洋戦争では、230万人に及ぶ戦没者が出た。この人々の慰霊のために、日本の首相が、その墓所とも言うべき靖国神社で慰霊をするのが、何故、悪いのであろうか。

中国や韓国、あるいは米国の批判は、
『靖国神社には、太平洋戦争の戦争指導者として、極東裁判でA級戦犯として死刑(絞首刑)になった人々(木村兵太郎、土肥原賢二、東條英機、武藤章、松井石根、広田弘毅の諸氏)が祀られており、これらの人々を祀る神社に詣でるのは、日本が行った戦争行為を肯定するものである』
との批判である。

日本人の中には、「A級戦犯の人々が、戦争遂行指導者であり、戦争に敗れ国土を荒廃させ、多くの国民を死に追いやった責任者である」と言う見方もある一方で、「同じ戦争の犠牲者であることは間違いない」と言う見方もある。
死亡してからも、犯罪者として別扱いすることに忌避の念を抱く日本人も多い。

そもそも極東裁判は、第二次世界大戦の敗戦国が、戦勝国によって全く一方的に裁かれた裁判である。敗戦国の言い分は全く受け入れられる余地は無かった。そして罪に問われた人々が、真にそれを受けるに値したかどうかも疑問な点が多い。例えば南京事件の罪を問われた松井石根氏の場合、南京事件の真実性の厳密な検証などは、全く行われず、出鱈目極まるものであった。

そして、そもそも太平洋戦争なるものが、日本のみの世界的違法行為によるものであったかどうかについては、大きな疑問がある。『ダグラス・マッカーサー (ウィキペディア)』から抜粋した下記の部分は、日本が戦争を遂行した如実な理由を示している。
引退後の1951年5月3日、上院軍事外交共同委員会で朝鮮戦争における中華人民共和国へ対しての海上封鎖戦略についての証言の中で、
”There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm. They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack great many other things, all of which was in the Asiatic basin.They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore in going to war was largely dictated by security.”

蚕を除けば、日本原産のものは実質的に何もありません。彼らはウールを欠いている、綿を欠いている。彼らは、石油製品が不足している。彼らは、スズを欠いている、彼らはゴムを欠いている、彼らはアジア地域に存在する多くの物資を欠いている。彼らは、それらの供給が断たれた場合、日本では1千万から1千2百万までの人々が失業するだろうと恐れていた。戦争に突入した彼らの目的は、主に安全保障(security)上の観点からのものであった。
と答弁した。
いずれにしても、靖国神社参詣問題は、中韓にとっては、日本非難の大切な道具である。その道具が、安倍首相によって効力を減殺されるのは困るのである。日本いびりの、あるいは日本へのタカリの大切な道具を失うことになるからである。中国は現在、尖閣で開始している日本侵略の大義名分を持ちたい。韓国にしても、すでに竹島実効支配によって日本領土を侵略している。そしてそれが妥当であるとの立場を貫きたい。彼等には日本を悪者にし続けねばならない悪質極まる利己的理由がる。

米国は、極東裁判の当事国であるから、日本の首相の靖国参拝が、極東裁判の否定につながるとものとして映るのかもしれない。しかし、中韓の日本批判に同調したり、悪乗りするような行為は、日本の同盟国としては慎んだ方が得策であると思われるのである。

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(参考1)「不戦の誓い」「中韓傷つけるつもりない」首相談話全文
2013年12月26日13時16分 朝日デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260119.html?ref=reca
安倍晋三首相が26日、靖国神社参拝後に発表した談話の全文は次の通り。
安倍首相、靖国神社を参拝 2013年12月26日14時58分
中韓、首相靖国参拝を非難 「重大な政治的障害に」2013年12月26日12時12分 (参拝に中韓反発)
■恒久平和への誓い
 本日、靖国神社に参拝し、国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して、哀悼の誠を捧げるとともに、尊崇の念を表し、御霊安らかなれとご冥福をお祈りしました。また、戦争で亡くなられ、靖国神社に合祀(ごうし)されない国内、及び諸外国の人々を慰霊する鎮霊社にも、参拝いたしました。
 御英霊に対して手を合わせながら、現在、日本が平和であることのありがたさを噛(か)みしめました。
 今の日本の平和と繁栄は、今を生きる人だけで成り立っているわけではありません。愛する妻や子どもたちの幸せを祈り、育ててくれた父や母を思いながら、戦場に倒れたたくさんの方々。その尊い犠牲の上に、私たちの平和と繁栄があります。
 今日は、そのことに改めて思いを致し、心からの敬意と感謝の念を持って、参拝いたしました。
 日本は、二度と戦争を起こしてはならない。私は、過去への痛切な反省の上に立って、そう考えています。戦争犠牲者の方々の御霊を前に、今後とも不戦の誓いを堅持していく決意を、新たにしてまいりました。
 同時に、二度と戦争の惨禍に苦しむことが無い時代をつくらなければならない。アジアの友人、世界の友人と共に、世界全体の平和の実現を考える国でありたいと、誓ってまいりました。
 日本は、戦後68年間にわたり、自由で民主的な国をつくり、ひたすらに平和の道を邁進(まいしん)してきました。今後もこの姿勢を貫くことに一点の曇りもありません。世界の平和と安定、そして繁栄のために、国際協調の下、今後その責任を果たしてまいります。
 靖国神社への参拝については、残念ながら、政治問題、外交問題化している現実があります。
 靖国参拝については、戦犯を崇拝するものだと批判する人がいますが、私が安倍政権の発足した今日この日に参拝したのは、御英霊に、政権一年の歩みと、二度と再び戦争の惨禍に人々が苦しむことの無い時代を創るとの決意を、お伝えするためです。
 中国、韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは、全くありません。靖国神社に参拝した歴代の首相がそうであった様に、人格を尊重し、自由と民主主義を守り、中国、韓国に対して敬意を持って友好関係を築いていきたいと願っています。
 国民の皆さんの御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

(参考2)新藤総務相「どこの国も同じ行為」…靖国参拝 (2014年1月2日18時19分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140102-OYT1T00270.htm
 新藤総務相は1日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。
新藤氏の靖国参拝は、2012年12月の閣僚就任後6回目。昨年の終戦記念日や春秋の例大祭にも参拝した。新藤氏は参拝後、記者団に「戦争で命を落としたたくさんの方々に対し、尊崇の念を込めてお参りした。二度と戦争が繰り返されないよう平和の思いを新たにした」と述べた上で、「玉串料は個人で納めた。私的な参拝だ」と説明した。中国、韓国の反発については、「どこの国でも、国のために命をささげた方々に対して同じような行為がなされている。問題になるとは思っていない」と話した。(2014年1月2日18時19分 読売新聞)




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この記事へのコメント

coffee
2014年01月04日 23:29
東京裁判はアメリカの過ち(罪)なのだから、日本政府は堂々とアメリカの罪を非難すべきだ。
大多数のアジア諸国やアメリカの良識人も、賛同するはず。
深山飛水
2014年01月06日 16:28
東京裁判では、連合国側が日本を一方的に裁きました。裁判中、A級戦犯やB級戦犯の人までが死刑に処せられました。しかし日本が負けて降伏することは確実であることがわかって居るのに、何故、東京大空襲や広島・長崎への原爆投下で30万40万位及ぶ~大量殺人が行われたのでしょうか。これは戦争の勝ち負けに関係の無い人道上の不法行為のはずですが、世界の人々はこの問題については、何も語りません。一体、どうなっているのでしょうか。

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