尖閣問題への新たな対処


中国の唐家セン元国務委員と維新の会・小沢鋭仁氏

米国のオバマ大統領は、尖閣問題に関し、9月5日には、安倍首相に対し、『強制力で解決することには反対である』と伝え、又、9月6日には、中国の習主席に対して、中国が挑発行為を繰り返していることを念頭に、『対立の激化を避けるべきだ』と主張したそうである。そして両者に対して、外交努力で解決するように促したそうである。
これらの2つの会談は、ロシアのサンクトペテルブルクで、「5日に開催された主要20ヶ国・地域(G20)首脳会議」の合間を縫って行われた会談であると思われる。

オバマ大統領のこのような言及は、却って中国をつけ上がらせるだけである。何故なら、米国は、尖閣問題に関しては、中立の立場を取っているように見えるからである。少なくとも現状では、米国は尖閣の領有権に関しては、中立的な態度しか示していない。現に、このオバマ大統領の説得に対して、習主席は、即座に、「米国は客観的で公平な態度をとってほしい」と答えたそうである。安倍首相が果たしてどのように答えたかは定かではない。

日本国民として、安倍首相に成り代わって、筆者が代弁するとすれば、「尖閣には日本の施政権があるばかりでなく、領有権も存在する。この考えに米国は同調すべきである」と伝えるだろう。米国は、日本による尖閣の施政権は認めるが、領有権に関しては、認めていない。この辺が、尖閣問題を複雑にしている。米国には、領有権までは認めたくはない何かがあるとしか思えない。

ただマケイン上院議員のように、『尖閣には、日本の施政権のみならず、領有権が存在する』と主張する人もいることは心強い限りである。この問題に関しては、筆者の最近の記事『(参考3a)、(参考3b)及び(参考3c)』を参照されたい。

米国の煮え切らないこの態度はともあれ、日本は外交努力を行うことに関して吝かであってはならない。その一環と考えてよいのであろうか、(参考4)によれば、
日本維新の会の小沢鋭仁国対委員長らが、昨日の12日、北京で唐家せん・元国務委員に、『尖閣諸島問題を国際司法裁判所(ICJ)に訴えて争う』ことを提案し、この提案を真っ向から否定された
そうである。

このような状況でも、米国は、外交努力をせよと言うのであろうか。米国は、中国に対し、現在のような、尖閣での武力による軍事圧力を中止し、尖閣海域及び空域の侵犯を止めるように」、明確に強く要求すべきである。

なお、我が国の採るべき立場は、尖閣死守以外にありえない。万難を排して中国の圧力から尖閣を守り抜く決意と行動を強化せねばならない。

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(参考1)米大統領、中国主席に尖閣の対話解決を強調 (2013/9/6 19:57) 日本経済新聞 (http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS06032_W3A900C1PP8000/)
 【サンクトペテルブルク=吉野直也】オバマ米大統領は6日の中国の習近平国家主席との会談で、沖縄県の尖閣諸島付近で中国が挑発行為を繰り返していることに関して「対立の激化を避け、外交努力を続ける姿勢が重要だ」と批判した。習氏は「米国は客観的で公平な態度をとってほしい」と答えた。
 尖閣付近では昨年の尖閣国有化以降、中国の挑発行為が常態化。オバマ氏は5日の安倍晋三首相との会談でも強制力で解決することには反対する考えを伝えた。日中双方に偶発的な武力衝突の回避を求めた格好だ。

(参考2)中国 領土問題の存在認めるよう圧力 2013年(平成25年)9月11日[水曜日] NHK(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130911/k10014444221000.html)
政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化してから11日で1年となりますが、中国政府は、日本との関係改善に前向きな姿勢を示す一方で、島の周辺海域への船舶派遣を常態化させており、日本に対して領土問題の存在を認めるよう圧力を強めています。
去年9月、尖閣諸島の国有化をきっかけに中国各地で大規模な反日デモが起きました。
これ以降、中国政府は、尖閣諸島の国有化を繰り返し非難し、日中関係が悪化した責任も日本側にあると主張しています。
そのうえで、島の周辺海域に向けた当局の船の派遣を常態化させて圧力をかけ続けており、10日も中国海警局の船8隻が日本の領海に侵入しました。
また、中国の国家海洋局は10日、この1年を振り返る文章を発表し「外交交渉と海上パトロールという二重の圧力によって、日本側の公船は中国側の船に対して危険な行為を取れないようになった」として、船を派遣し続けてきた成果だと強調しました。
中国政府は、日中関係は対話を通じて改善すべきだとも主張していて、今月、ロシアで開かれたG20サミットでは、習近平国家主席が安倍総理大臣と初めて短時間、ことばを交わし、関係改善に前向きな姿勢を示しました。
しかし、尖閣諸島に関して柔軟姿勢を見せる兆しはなく、日本に領土問題の存在を認めさせるため、さらに圧力を強めるものとみられます。

(参考3a)日本人に勇気を与えるマケイン上院議員 (作成日時 : 2013/08/22 19:25 )深山飛水の思いつくまま日記http://mikitogo.at.webry.info/201308/article_9.html
(参考3b)「日本人に勇気を与えるマケイン上院議員」について (作成日時 : 2013/08/23 14:47)深山飛水の思いつくまま日記http://mikitogo.at.webry.info/201308/article_10.html
(参考3c)「「日本人に勇気を与えるマケイン上院議員」について」について (作成日時 : 2013/08/24 16:36)深山飛水の思いつくまま日記http://mikitogo.at.webry.info/201308/article_11.html
(参考4)中国、国際司法裁での解決否定 東京五輪は「わが事のように喜んでいる」 2013.9.12 23:49 [2020東京五輪](http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130912/plc13091223490019-n1.htm)
 中国の唐家●(=王へんに旋)元国務委員は12日、北京で日本維新の会の小沢鋭仁国対委員長らと会談し、沖縄県・尖閣諸島問題の国際司法裁判所(ICJ)での解決を否定する姿勢を示した。
 小沢氏が、尖閣は歴史的にも国際法上も日本領であり領土問題は存在しないとした上で「どうしても異論があるならICJに提訴してはどうか」と主張。唐氏は「2国間で解決すべき問題だと思っている」と答えた。
 中国要人が尖閣問題をICJに持ち込むことに否定的な見解を示したのは初めてとみられる。
 中国は法廷闘争では日本に分があると判断しているとみられ、日本との外交交渉で尖閣問題を解決したい姿勢を示した形だ。
 唐氏は、中国の対日交流団体「中日友好協会」の会長。2020年夏季五輪の東京開催決定についても「わが事のように喜んでいる」と祝意を示した。(共同)

この記事へのコメント

coffee
2013年09月16日 13:23
売国奴の小沢鋭仁が「維新の会」に合流、公認候補に・第三極から悲鳴!来月16日衆院選に候補者擁立進まず橋下徹に悔しさ・何を今さら!「近いうち」を散々引き延ばし「年内解散」と言われていたのに
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4861.html

マケインはテロ指定解除に批判的・流石だ!頑張れマケイン!・オバマ氏は慎重姿勢・アメリカ大統領選、共和党のジョン・マケイン候補とは・名前だけでオバマを応援する小浜市や小浜町や反日マスコミは日本の恥だ
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-2115.html
深山 飛水
2013年09月25日 12:42
貴重なコメントを有難うございました。

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