デイジタル通信分野でも中国に抜かれたのかもしれない?

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日立のスパコン

3~4年前のことであったと思うのであるが、朝日新聞の第一面に大見出しで、日本が中国と協力して、OSがLINUXのパソコン・通信システムを開発するという案が示されたことがあった。その後、このシステムがどのようになったかは、知らない。その頃は、中国は、日本や諸外国からの技術導入に、最近ほどは、躍起になっていないように見えた。そしてOSがマイクロソフトのWindows系とは異なり、フリーソフトのLINUXであることには、一種の親近感を覚えたのである。

ところが、日中共同のネットを構築するということになると、日中双方間の国家の安全保障の問題から考えて、この案は荒唐無稽の発想であると思っていた。その理由は、LINUXは世界共通のOS(Operating System)であり、その技術が解放された無料ソフトである上に、それに付随して構築されるコンピュータ・システムの基本技術が双方に秘密ではないと云うことになると、容易に相手のネット内で相手の情報を盗むことができることになるからである。したがってこのような途方もない案は実現に至らないのは当然のことであった。

最近では、日中間で、ディジタル・ネット通信の技術の格差はどのようになっているのであろうか。中国のこの通信システムは異常な発展を遂げているであろうことは間違いない。特に軍事面のネット利用によって促進されたこの技術の進歩は著しいと思われる。実際に、中国によるネット通信システムを利用したハッキングによる軍事技術情報のスパイ活動は、この3ないし4年間、熾烈を極めている。1,2年前に、現在、米国がイギリスと共同開発中のステルス戦闘機F35の設計図の数テラバイト分が、中国のハッキングによって盗まれたのは有名な話である。これからすると、中国のステルス戦闘機「殲20」の実現は、あながち嘘(うそ)ではないのかもしれない。

このように中国のディジタル・ネット通信は軍事面を中心に発展しており、当然のことながら、通信回線への外部からの妨害や雑音にたいする耐性は相当進んでいると、推察される。

そしてディジタル・ネット通信システムのノード端末上、あるいは集中制御通信システムの中央処理装置などで、将来多用されると考えられるスーパーコンピュータでは、昨年暮れに行われた世界最速スーパーコンピュータのコンクールで、中国の「天河一号A」が米国Cray社のJaguarを抜き、1位になった。東工大・国際情報センター(NEC、HP共同)のTUBAME20は3位にしかなれなかった。

このように見て来ると、日本は情報通信面でも中国に抜かれつつある。日本が上位にあると思っていた高度技術でも、実は中国の下位に立ってしまった可能性が高い。

中国は、人民解放軍が中心となり、国家的プロジェクトとして、なりふり構わず、目標に向かって遮二無二突進する。それに比べて、我が国には、企業間のプライドと相互を忌避する傾向がある。そして同じ業種で国内の多数の企業が過当競争をする。競争相手が多いのはともかくとして、この競争はお互いの足の引っ張り合いになり、企業間の協調というものがない。たとえば日電の場合、上記のスーパーコンピュータは、HPとの協力で作られた。日電は外国企業と提携するのは好きであるが、日本国内の企業と提携するのは嫌いである。日電にとっては、日本企業と仲良くすることは、自社の誇りを傷つけることになるらしい。たとえば大型コンピュータでは日立製作所は第一流であり、スパコンの研究でも引けを取らない。東大の大型計算機センターの計算機群を最初に納入したのは、日立製作所である。日電は、何故、日立と提携しないのか疑問である。日電は自社をエリート企業と考え、日立を未だに田舎侍と視ている。日電には奇妙な誇りと驕りがある。

さらに我が国に欠けているのは、国家的方針がないことである。1位になることと、2位になることの差がどれ程違うのか分からない人が政権の座にいるようでは、我が国の技術の発展はない。さらに、企業間の連携、例えば日立ー日電の連合を作るのは、政府の役割である。

いずれにしても政治の貧困を覚える。このままではいけない。




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キネマ旬報社
陳 凱歌

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