尖閣諸島で妥協するのは絶対に反対である!!!

22日の朝日のオピニオン欄に、早稲田大学・教授のの天児慧(あまごさとし)氏が『中国漁船拿捕「脱国家主権」の新発想を』という論文を載せていました。詳細は(参考1)の記事をご覧下さい。同氏は、
①早急な日中首脳会談の実現、
②領土問題としての尖閣諸島問題の凍結宣言、船長釈放、
を提案しています。

①はともあれ、②には絶対反対ですね。中国は最近の2010年版外交白書で東シナ海の新たな経済水域や大陸棚論などを一方的に持ち出して、他国にもこれを押し付けようとしていますが、これは極めて独善的で他国の存在を無視したものであり、特に東シナ海方面については、完全に日本の存在を無視したものです。この外交白書は、中国の覇権主義を内外に宣言したもので、歴史的に残る他国への最大の侮辱文書として残るでしょう。

今回の尖閣諸島問題も、中国が故意に仕掛けたものであり、絶対に許すことは出来ません。彼らは外交白書に示すような内容を実行に移し始めたことになります。

そもそも尖閣諸島には領土問題は存在しないはずでした。尖閣諸島は古くから我が国領土であり、米軍が我が国を占領下に置いた後も、結局は我が国領土として返還されています。1960年代になり、国連調査により、尖閣諸島の海底にイラク並の石油が眠っていることが分かると、急に中国の態度が変わりました。1970年代になってから、尖閣諸島は中国の領有だと屁理屈を付け始めました。台湾までが同じようなことを言い始めました。

その後、1979年頃には、中国には、鄧小平氏らを中心に『尖閣諸島問題は棚上げにしよう』という雰囲気がありました。しかしこれ自体が奇妙な話なのです。と言うのは、『尖閣諸島は日本領土であり、尖閣諸島については領土問題は存在しない』はずであるからです。日本は鄧小平氏らの欺瞞に乗せられた感があります。

早大の天児教授の「領土問題としての尖閣諸島問題の凍結宣言」は、また鄧小平氏の仕掛けた『領土問題棚上げ』という欺瞞の罠と同じ罠に嵌ることになリます。したがって『天児案』には反対です。

皆さんはどう思われますか。

*******************(終わり)**********************


(参考1)中国漁船拿捕 「脱国家主権」の新発想を 天児 慧(あまこ・さとし) 早稲田大教授(現代中国論)、早大現代中国研究所長 (2010年09月22日) 朝日新聞 コラムhttp://www.asahi.com/shimbun/aan/hatsu/hatsu100922.html
 中国漁船の拿捕、船長の身柄拘束をめぐって、日中領土領海問題が再び噴出している。中国当局は強硬な抗議の姿勢を緩めない。船長の拘束が続き、中国側の反日行動は民衆レベルでも一段とエスカレートしてきた。
 しかし、直ちに船長を釈放すれば、日本政府が屈服したことになり、国内での反中国感情、反政府感情の高まりは必至である。この間に築いてきた「日中戦略的互恵」路線は吹っ飛び、相互不信・対立の亀裂は深刻さを増すだろう。中国の拡張主義・覇権主義の表れだと非難すれば話は簡単だが、ことは悪化するばかりである。中国さらには台湾にも言い分がある。だから長年ことあるごとに激高してきたわけだ。日中双方の指導者、識者はお互いに知恵を出さねばならぬ時である。
 問題の本質は、やはり国家主権をどう考えるかであろう。私はこれを「不変不可侵の固有の概念」ではなく、可変的な「歴史的概念」として考える。
 これまで国際システムで最も長く生き続けている表現は、1648年に欧州で確立されたウェストファリア体制で、すなわち国際社会における最高意思の主体を国家と見なし、国家間の約束事によって国際秩序を形成しようとする国民国家体制である。しかし、これとて今日の欧州連合(EU)を見れば絶対不変なものではない。あるいは国家主権の不可侵性を激しく強調する中国でさえ、その主張の歴史は決して長くはない。清朝末期までの中国の世界観は「天下=華夷秩序」論であって「国民国家」論ではなかった。
 今日、グローバリゼーションの大波は全体として様々な領域で越境性・相互依存性を深め、国家主権・意識を弱め、国益観を多様化し、脱国家現象を強めている。もちろん国家主権論も依然として根強い。国家と脱国家の価値・役割・機能が併存し影響し合う状況が続くのが21世紀の国際社会であろう。
 尖閣諸島問題を「国家vs国家」で戦わせるなら解決はパワーが優先し、日中双方とも大きな傷を負う。もし国家・脱国家の枠組みで考えるなら新しい発想が求められる。以前から考えていたことだが、領土領海の係争地域に限定した「共同主権論」もアイデアだろう。政治的な主権論以外の領域での協力・依存関係を軽視してはならない。脱国家の論理と実践を、国家の論理と実践に一方的に従属させてはならない。
 では当面どうすべきか。冷却期間は必要だが、放置すると事態はさらに悪化する。早急に日中首脳会談を実現し、「領土領海問題」としての尖閣諸島問題の凍結を宣言し、船長釈放を含め事態の沈静化に努める。できれば当地域を「政治特別区」にし、民間レベルの自由往来を制限する。また、当地域をめぐる諸問題を議論し解決するための専門委員会を設置することだ。「尖閣諸島は日本の領土だから議論すること自体が無意味で、誤っている
」という従来の日本政府主張では何も問題は解決しない。同時に中国側にも大局に立った冷静な対応を望む。




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この記事へのコメント

日本は屈しない!
2010年09月30日 18:34
色々調べていたら、その前に園田直外相とも尖閣の話をしていたのですね・・・orz

http://heibay.exblog.jp/14683991/

北方領土は武力でロシアに奪われて、今度は口車に乗った代償として尖閣が危うい・・・orz
2010年10月01日 06:12
日本は屈しない!様
鄧小平氏発言について:
確かに日本記者クラブでの発言で、福田首相との間ではなかったようです。しかし福田首相は記者クラブでの鄧小平しの発言を問題にすべきであったと思います。

「園田外相との尖閣に関する発言」について
このURLでは日中共同宣言(1972年)で周恩来首相が日本を訪れた時に、田中角栄首相、大平正芳外装との間で少し話し合われたようです。
2010年10月01日 06:28
(上に続く)貴殿のご指摘の
http://blogs.yahoo.co.jp/gakumonnoiratume/62778270.html 日本は屈しない!」に、

日中平和友好条約 1978年8月12日
 条約締結直前の1978年8月10日、鄧小平は園田直外相との会見で 「われわれの世代で解決方法を探し出せなくても、次の世代、次の次の世代が解決方法を探し出せるだろう」と述べた。

日本側は、肯定的に受け入れてしまった。「次世代で解決すべき問題」の存在、つまり領土問題が存在するのを認めたことになっている。

とありました。
上記で園田ー鄧小平会談はなかったようなことを書きましたが、当方のミスでした。悪しからず。
2010年10月01日 06:46
(上に続く)
1972年9月29日の日中共同宣言意先立つ25日~28日の間に、周恩来,田中角栄、大平正芳の三者会談で、少し話しガで亜たようですね。その内容は
田中総理: 尖閣諸島についてどう思うか?私のところに、いろいろ言ってくる人がいる。
周総理: 尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。石油が出るから、これが問題になった。石油が出なければ、台湾も米国も問題にしない。

と言うないようだったそうです。
鄧小平の話を根拠とする事は私も疑問です。
2010年10月18日 14:59
鄧小平との約束があるのに日本は官総理は何をするのかと中国側幹部は思って異常に反応したというコメントがツイッターでまことしやかに流れています。
鄧小平の発言も1970年の埋蔵資源発見以降に急に主張してきたという正しい歴史背景を認識しておかないとまるで日本が急に態度をかえたようにいう人がでてきそうです。鄧もその為の言質をとろうという意図があったと思います。はるか昔にはカツオブシ工場があったようで人もすんでいました。その当時からここは中国自信の記事にも記録にも尖閣として日本領土として記録されています。

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  • 中国の内政干渉を無視すべし。

    Excerpt: 「尖閣諸島で妥協するのは絶対に反対である!!!」について 尖閣衝突事件 官房長官は「ハイレベル協議が必要」    産経新聞 09月22日12時   引用。  仙谷由人官房長官は22日午前の記者会見.. Weblog: *自由の翼*ITUKYUU racked: 2010-09-23 12:05
  • 尖閣諸島領有に関する中国政府の恐るべき欺瞞!

    Excerpt: 昨年の12月22日の産経の記事『(参考1)』は、尖閣諸島の領有問題について、日中双方に「棚上げ」論があったことを、明らかにしているが、尖閣に関する筆者の記事『(参考2)~(参考5)』は、早くからd.. Weblog: 深山飛水の思いつくまま日記 racked: 2012-01-24 12:26
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    Excerpt: 尖閣諸島で妥協するのは絶対に反対である!!! 深山飛水の思いつくまま日記/ウェブリブログ Weblog: エアマックス 2013 racked: 2013-07-10 06:29