中国政府の人権無視と鳩山政権の弱腰

今日の午前中、赤野光信氏の死刑が執行された。この報道を聞いて、筆者は同じ日本人の、外国での悲業の最後を思い、涙が止まらなかった。まだ65歳の若さである。余りにも早い死、それも強制的な処刑である。日本政府はこれを救おうとはしなかった。そして中国は、日本に少しの遠慮もしなかった。

犯した罪は、中国にとっては重いかも知れない。しかしその罪の内容は、直接、中国に不利益を及ぼすものではない。中国の国内に麻薬を流通させようとして、それを持ち込んだのではなく、中国の人民に麻薬の害を与えるものではない。麻薬を中国の大連で買って、それを日本へ持ち出そうとした。買う方も悪いが、むしろ麻薬を売る方がさらに悪い。そのような麻薬自体や、麻薬の売人の存在を許しておく中国の監督責任はどうなっているのか。中国政府自身の責任が問われねばならない。中国政府は、国内での麻薬の蔓延を、政府の責任とは考えず、その責任を外国人になすり付けようとしている。しかもその責任を、死刑という最悪の処遇で転嫁した。

日本でこの様な事件が起こった場合、すなわち、中国人が日本で麻薬を調達し、それを日本国外へ持ち出そうとした場合、中国の行うような罪状とはならない。日本では死刑にはならない。仮に別の罪状で死刑が決定しても、実際にそれが行われるまでには、長期間の猶予期間がある。

今回の中国政府の措置は、日本の実情を無視した極めて過激な処置である。正に共産主義専制国家としての特徴である人権完全無視のやり方である。中国政府は人権無視の政策を、日本へも向けて来た。この60年間に、中国政府は、東トルキスタンやチベットの人民を多数殺戮し、侵略し奪い取った。胡錦涛・国家主席自身が何十万人かのチベット人の殺戮に責任があると言われている。彼らは人を殺すことには抵抗感がない。

中国は、更に3人の日本人を近く処刑すると云う。これにたいして鳩山政権は何の手も打たない。座視しているのみである。先日、菅副総理が中国に処刑を差し控えるよう訴えたが、中国政府は何等の反応も示さなかった。彼らは鳩山政権を見くびっている。事実、鳩山首相は今回の問題で、中国に何等の抗議もしていない。要は中国には頭が上がらないのである。(参考1)に示す今日(6日)の時事通信のネット記事は、
日本側は、「中国の司法の問題」(鳩山首相)として、刑執行の停止までは求めていない。「死刑廃止国とは異なり、人権問題にあまり厳しくない」(日中関係筋)と受け止められる鳩山政権の姿勢が中国側の自信の背景にあるようだ
と述べている。

去年の暮れに、民主党の小沢一郎・幹事長が600人を引き連れて、中国の胡錦涛国家主席に表敬訪問を試みた。朝貢の礼をとったわけである。その後、中国は「習副主席の天皇陛下への異例の面会」という行為を押しつけた。
彼らは鳩山政権は中国の走狗だとしか思っていない。

確かに鳩山政権はそうかもしれない。鳩山政権は、外国人に手厚く、日本国民には冷たい。彼らの主張する 「外国人地方参政権付与」などは、正にその最たるものである。鳩山政権は、日本という国家を危険に追い込む可能性がある。この政権には、早々に退去願わねばならない。亀井大臣は、死刑廃止論者であったはずであるが、日本人が中国で死刑になることには寛大であるようだ。これも誠に不思議な話である。

*********************(終わり)************************


(参考1)対日関係に一定の自信=死刑執行、世論に配慮も-中国 (2010/04/06-15:11) 時事通信 (http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010040600551
 【大連(中国遼寧省)時事】中国で死刑が確定した日本人について、日本政府が中国側に「懸念」を伝えていたにもかかわらず6日に刑が執行されたことは、「死刑問題で対日関係を大きく損なうことはない」(日中関係筋)という一定の自信が中国側にあることを裏付けている。中国外務省の姜瑜副報道局長も同日、「中国側は日本との友好関係の発展を重視しており、この事件が中日関係に影響を及ぼさないと信じている」との談話を発表している。
 ただ、中国は6日の赤野光信死刑囚(65)に続き、8日にも日本人死刑囚3人の刑を執行する見通しで、日本政府は、相次ぐ日本人への死刑執行が国民の対中感情に影響を与えかねないとみている。
 3日に訪中した菅直人副総理兼財務相も、温家宝首相との会談で日本人死刑囚の問題を取り上げ、「日本の基準からすると、罰則が厳しいという感覚を持つ日本人は多い」と指摘。これに対し、温首相は「覚せい剤密輸は重大な犯罪。(死刑は)法律に基づいたものだ」と理解を求めた。
 5月以降、上海万博のほか、温首相の訪日や鳩山由紀夫首相の訪中が予定される中、中国側はこの問題で「日本国内の世論を細かく分析し、説明不足な点はすぐに補う」(外交筋)という対日配慮の姿勢も示している。
 一方の日本側は、「中国の司法の問題」(鳩山首相)として、刑執行の停止までは求めていない。「死刑廃止国とは異なり、人権問題にあまり厳しくない」(日中関係筋)と受け止められる鳩山政権の姿勢が中国側の自信の背景にあるようだ。(2010/04/06-15:11)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

驚いた

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック