「むしろ副大臣と大臣政務官を廃止し、事務次官のみにすべきだ!!!」について

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むしろ副大臣と大臣政務官を廃止し、事務次官のみにすべきだ!!!」について
筆者は、先に記事『むしろ副大臣と大臣政務官を廃止し、事務次官のみにすべきだ!!!』の中で、
政務次官が副大臣という名前に変わり、更に大臣政務官という訳のわからぬ役職が追加された。副大臣は実質的に何もしておらず、しかもその省の業務の専門ではない。現実には事務次官がその属する省を統括している。副大臣や大臣政務官は、いたずらに組織を複雑にするだけである。このような状況では副大臣や大臣政務官のの存在は余り意味がない。

実際に、事務次官は、彼の属する省の中で長年にわたって努力をし、実績を挙げることによって、彼の現在の地位を獲得した。事務次官こそが、実質的な実力者である。ところが副大臣や大臣政務官の席は、選挙によって勝ち取った国会議員に与えられる。彼らの知識と能力は、各省庁の官僚の持つ分野での知識と能力には、到底及ばない。

この見地からすると、筆者は、むしろ副大臣や大臣政務官は廃止し、事務次官のみにすべきであると考える。各省を支配するのは政治家である大臣のみで良い。仙石大臣や民主党の考えは全く間違っている。
と述べた。しかし筆者は、今日、8日の毎日新聞のネット記事を読んで、『仙石大臣や民主党の考えは全く間違っている』と指摘した部分は、あるいは修正せねばならないかもしれないと感じるに至った。民主党と言うよりも、実際に閣僚になった自民党の人たちが、必ずしも仙谷行政刷新担当相の主張には賛同していないからである。数名の民主党出身の閣僚が、事務次官の必要性を主張している。事務次官が極めて熱心に仕事をしており、有能であることを認めており、しかも内閣が変わったときの行政面の持続性や、青少年の有能な人材が将来官僚に進む意欲を喪失するような行為は好ましくないとまで言って、事務次官の存在を肯定している。

民主党の面々は、今回、政権を採って初めて閣僚の席を獲得して、官僚の有能さを知った。ところが仙石大臣は、行政刷新担当であるから、彼自身が官僚の恩恵を受けたり、官僚の有能さや勤勉ぶりに接する機会がない。ただ
仙石大臣は、公約とも言うべき「官僚政治を廃し、国会議員による政治を優先さる」という考えを実現させたいという一念に燃えている。仙石大臣には官僚の優秀さが分からないのだ。

もしどうしても事務次官を廃止したければ、今までの事務次官の地位を副大臣に統合したらどうか。つまり、新内閣が発足して副大臣の席につくのは、官僚から選ぶということにすればよい。それができないのであれば、これまでの事務次官の席はそのままとし、変更すべきではない。


******************(終わり)**********************

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(参考1)事務次官廃止:閣僚から慎重論 首相は「大いに議論を」 (2009年12月8日 19時59分、最終更新 12月8日 20時45分)毎日新聞
 仙谷由人行政刷新担当相が唱えた「事務次官ポストの廃止」に、閣僚から8日の記者会見で慎重論が相次いだ。廃止の是非を聞かれた12閣僚のうち、賛意を示したのは赤松広隆農相だけで、他の閣僚は慎重論かコメントを避ける姿勢に終始。「政治主導」を掲げる鳩山内閣は「事務次官会議」を廃止したが、「脱官僚依存」を推し進めるには閣内の意見集約が必要な状況が浮き彫りになった。
 仙谷氏は7日に内閣府で記者団に「民間企業で社長や労務担当重役以外に、事務トップがいる組織は見たことがない。組織をちゃんと営むには、ごく常識的な格好がある」と述べ、次官ポスト廃止の検討を表明。8日の記者会見でも「公務員制度改革で当然、次官の存廃は議論される」と持論をぶった。
 ところが、仙谷氏に近い前原誠司国土交通相は「事務次官をはじめ、政権交代後も一生懸命仕事している」と官僚の働きぶりを評価。脱官僚の急先鋒(せんぽう)とされる長妻昭厚生労働相も「次官がトップの無駄削減チームを設置し、ある程度は機能している」と語った。
 赤松農相は「本当に必要か、との議論はあっていい。今の次官の仕事はかなり軽減され、『時間があるなら地方を回れ』と言っている」と語り、次官の役割は低下しているとした。廃止に賛成する政務三役の一人は、慎重論の多さに、「みんな(官僚に)お世話になってるんでしょう」と皮肉交じりに語った。
 鳩山由紀夫首相は8日、「私が今、どちらに軍配を上げることまで言うつもりはない。大いに議論すればいい」と語るにとどめた。【小山由宇】
 ◇事務次官ポストの廃止に関する主な閣僚発言
鳩山首相 今、どちらに軍配をあげるところまで言うつもりはない。大いに議論すればいい
赤松農相 次官の仕事がかなり軽減され、かつてと比べ時間的余裕はある
直嶋経産相 反対ではないが、もう少し議論を。大臣が頻繁に代わると継続的な補佐役がいる小沢環境相 官僚のモチベーションや、若い世代の官僚志向を下げてはいけない
前原国交相 事務次官をはじめ、政権交代の後でも一生懸命仕事している と思う
亀井金融相 組織である以上、トップがいた方が便利だというのが人間の営みだ
長妻厚労相 次官が長の無駄削減チームの報告をほぼ連日受けている。ある程度機能している
平野官房長官 現時点で次官は必要。事務の統括責任者という役割はいる という気はする

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選択のあとに:09政権交代 会見一元化「次官以外、現状通り」 閣僚次々修正発言?
毎日新聞 2009年12月8日 19時59分(最終更新 12月8日 20時45分)

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