何の収穫もなかった鳩山首相と習副主席の会談

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中国の習近平・国家副主席は、14日、日本を訪れた。15日には天皇陛下と会見した。同氏は、早速、14日午後、鳩山首相と会談している。ここでは天皇陛下との会見の問題のついては、別の機会に譲り、鳩山首相との会談について述べる。

(参考1)や(参考2)によれば、この会談では、日中の戦略的互恵関係を推進していくことで一致したそうだ。鳩山首相が、日中間の懸案である東シナ海のガス田共同開発を前進させることや、中国の軍事力の透明性を高めるよう求めたそうである。

しかしガス田開発については、日本は、日本で進めればよい話である。中国の色よい話を待っているのは愚の骨頂である。色好い話など返って来るはずがない。何故なら、中国には元々その気がない。中国による東シナ海のガス田開発はその制海権拡張と第一列島線の確保への伏線以外の何物でもないからである。

そして中国は軍事力の透明性など高めるはずはない。言うだけ野暮だ。中国人民解放軍の大拡張と、その覇権主義は止まるところがない。彼らの覇権主義への抑止力として、日米安保条約と日米同盟が如何に重要であるかを鳩山首相は認識せねばならない。

さらに習副主席は台湾問題について言及することを忘れなかった。恐らく「台湾は中国領土であることを忘れるな」と強調したのであろう。しかし中国が台湾を占領すると、事態はさらに急変する。中国の企図する第一列島線はこれで確保され、日本への侵攻は現実のものとなる。つい最近、オバマ政権は、台湾政府にたいして、今後も「台湾関係法」を重視することを明言し、最近のオバマ訪中後の台湾政策の曖昧さを払拭して見せている。

米国が南西諸島の中央部に位置する沖縄に米軍基地を置くのに固執するのは、北朝鮮のミサイル攻撃に対する牽制のためよりも、中国のミサイルや中国の台湾侵略に対する牽制のためである。鳩山首相や社民党の女性達には、全くこれが分からない。台湾が侵略されれば、日本が戦略的に危険になることが、福島瑞穂にはどうしても分からない。一種の馬鹿である。馬鹿でないとすれば、知っていて、中国に国を売る行為を行っている。絶対に許せない。これに憤慨しない日本国民も間違っている。
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第1列島線と第2列島線

習副主席は、台湾以外に、チベットとウイグルにも触れた。これ等両国は中国が60年前に多くの人々を殺戮して奪取した国々である。そして少数民族であるチベット人やウイグル人の民族同化や浄化を図っている。彼らに数々の迫害を加えて、「中国の核心的利益」を得ようとしている。ところが逆にウイグル人やチベット人に与えられるべき「核心的利益」というものが全くない。日本側はその矛盾にに釘を刺せず、逆にこの問題に介入するなと釘を刺された。

習副主席は、普天間基地移設問題について言及したかどうかは知らない。彼らにとっては、沖縄の基地の外国移設は勿怪の幸いである。習氏はチベットやウイグルを、「中国の核心的利益」とまで言っているのは、例によって中国の内政問題に触れるなという意思表示である。それであればまさか日本の内政問題にまでは触れることはできまい。しかし、(参考3)によれば、習氏が天皇陛下と面会した日の15日の夜、鳩山首相はアメリカのルース駐日大使と会談し、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題に関し、移設先を当面決めず、与党3党で協議していくとの政府方針を伝えている。そして習・鳩山会談は前日の14日夜行われている。普天間基地問題について中国が何か言及したかどうか、勿論、新聞報道には現れない。もしそのようなことがあり、鳩山首相がそれに牽制されたとすれば、首相としての資格がない。

いずれにしても、今回、習近平・中国国家主席が、訪日したことは多くの謎を残した。その謎の一つは
「普天間基地問題に揺れるこの時期に何故、彼は訪日したか?」
ということである。鳩山内閣は、まさか中国に圧力をかけられたということはないと思うのであるが、外交、安全保障には別して弱いとされているので、今後も、鳩山政権の行動を留意して見守らねばならない。

なお、敢えて言えば、今回、鳩山内閣に唯一つはっきりしたことがある。それは、『中国にはひどく低姿勢で、卑屈あるが、米国にはひどく高姿勢で横柄ある』ということである。

********************(終わり)***********************

(参考1)鳩山首相、習副主席と会談「戦略的互恵深化」で一致 (2009.12.14 21:08) 産経
  中国の習近平国家副主席と握手する鳩山首相=14日午後、首相官邸 鳩山由紀夫首相は14日午後、中国の習近平国家副主席と官邸で会談し、日中の「戦略的互恵関係」を深化させる方針で一致した。会談後の夕食会で、首相は「互恵関係をさらに高みに至らせるよい機会を得たと確信する」と表明。習氏も「将来性を有する中日関係の美しい未来を切り開きたい」と述べた。
 習氏は中国共産党内序列6位で胡錦濤国家主席の最有力後継候補とされている。首相は会談の冒頭「次代のリーダーとして来ていただいた。日中関係の将来にとって大変素晴らしい。戦略的互恵関係を結んでいるが、具体化するには習氏の力が必要だ。期待している」と強調した。
(参考2)習近平氏来日 日中外交の難しさ浮き彫りに(12月18日付・読売社説)
 中国の習近平国家副主席の日本訪問は、天皇陛下と習氏との会見を巡る日中両国政府の不手際によって、日本国民の対中感情にしこりを残す形になった。
 中国の「次代のリーダー」と目される習氏の来日が、今後の日中関係の展望を切り開く契機にならなかったことは残念だ。
 鳩山首相と習氏の会談では、日中の戦略的互恵関係を推進していくことで一致した。首相が、日中間の懸案である東シナ海のガス田共同開発を前進させることや、中国の軍事力の透明性を高めるよう求めたのは当然である。
 習氏は台湾問題の重要性とともに、チベット、ウイグルの少数民族問題が「中国の核心的利益」であると指摘、日本側にくぎを刺すのを忘れなかった。
 だが、少数民族問題ではまず、中国側が弾圧行為をやめ、対話を通じて、人権状況を改善することが先決ではないか。
 習氏は、習仲勲・元副首相を父とする高級幹部の子弟だ。一昨年秋、2階級特進で、党中央政治局常務委員(9人で構成)に抜てきされ、昨春には国家副主席に選出された。
 昨夏の北京五輪では運営の責任者を務めるなど、次期国家主席の最有力候補と見られている。
 首相官邸が天皇陛下との会見を特例として実現したり、首相主催の夕食会を開いたりして国家元首級の扱いをしたのも、習氏の立場を重視したためだろう。
 中国側も天皇陛下との会見実現を強く求めた。胡錦濤国家主席が副主席だった98年に来日した際に、天皇陛下と会見していたこともあり、習氏に同等の待遇を求めたものと見られる。
 中国側は、天皇と会見することが、指導者としての権威付けになると考えたのだろう。
 ただ、中国では、引退後も影響力のある江沢民前国家主席を後ろ盾とする習氏と、胡主席が支持する李克強副首相との後継争いはまだ決着していない。 習氏に代表される勢力と、李氏を推す勢力の綱引きが、当面続くと見られている。
 92年の天皇陛下の訪中は、天安門事件による国際的孤立からの脱却に効果があった、と中国側は評価している。天皇外遊の政治的側面を示すものだ。
 日中関係の重要性からも、今回のようなトラブルはあってはならない。天皇の会見など公的行為にかかわる問題には、日中双方に慎重な対応が求められよう。(2009年12月18日01時56分 読売新聞)


(参考3)普天間基地問題 鳩山首相、米・ルース大使に移設先を当面決めないとの政府方針伝える (2009/12/15 21:05) FNN NEWS
鳩山首相は15日夜、アメリカのルース駐日大使と会談し、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題に関し、移設先を当面決めず、与党3党で協議していくとの政府方針を伝えた。
鳩山首相は15日夜、岡田外相とともに、首相官邸でおよそ20分間にわたってルース大使と会談した。
会談では、普天間基地の移設問題に関連し、政府が、移設先は当面決めず、与党3党で協議するなどの方針を決定したことについて、鳩山首相が説明した。
鳩山首相は「やはり、辺野古ではない地域というものを模索をする。そして、できれば決めるという状況を、何としてもつくり上げていきたい」と述べた。
鳩山首相は会談に先立ち、現行案のキャンプ・シュワブ沿岸部以外の移設先を模索する考えを表明した。
結論を出す時期については、「数カ月の単位で必要ではないか」と述べ、十分な時間をかけて移設先を決める考えを示した。(12/15 21:05)







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