次期国家主席の争いに天皇陛下との面会が利用されたのか?

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天皇陛下と習近平・中国国家副主席の会見

(注)(参考1)より借用、大阪日日新聞に謝意を表する

習近平・中国国家副主席がこの2-3日にわたって、日本を訪問し、15日午前、宮殿・竹の間で天皇陛下に面会したことが、問題になっている。(参考1)の大阪日日の記事や(参考2)読売の記事はそれを報道している。習氏は次期国家主席として有力候補とされているそうである。日本政府はそれを考慮し、中国との外交関係の重要性を考慮し、天皇陛下への面会には1ヶ月以上前に申し込まねばならないというルールを承知で破った。鳩山、小沢は重大な過ちを犯した。この過ちは厳しく追及されねばならない。それにも増して、怪しからぬのは、習副主席であるが、この時期、何故、彼が急遽、日本を訪れたのか。その理由について、筆者は、記事 『(参考3) 習・中国国家副主席が、急遽、訪日したのは何故か? (作成日時 : 2009/12/16 14:09 ) 東郷幹夫の思いつくまま日記 』で、次のように述べた。
中国は、最初、天皇陛下との面会を拒否されたにもかかわらず、あくまで撤回しなかったのは、抵抗できなくて屈服した日本政府の弱さと、中国の力の偉大さを日本国民に見せつけたかったのです。そして中国は、そのトップならまだしも、その次に当たる人物を天皇陛下と強引に面会させて見せて、中国の偉大さを日本国民に見せつけました。

「習」は鳩山と会って何と言ったのでしょうか。実際に、
『普天間基地は、絶対、辺野古へは移すな。できるだけ沖縄の米軍の戦力を削減するように努力し、沖縄県人の不安を煽り、米軍基地を、沖縄県外か国外へ移してもらいたい。沖縄に米軍基地があると、台湾の占領、さらには第一列島線の確保に多大の困難をもたらす。』
という類いの事を強調したに違いありません。習という人間は、鳩山に、普天間で絶対に米国と妥協するなと、ネジを巻きに来たのです。
<この記事に対して、読者の「ケンちゃん」氏から、次のようなコメントをいただいた。同氏の許可はいただいていないが、敢えてそのコメントを記載させていただく。
ブログは時々拝見させて頂いています。今回、初めてコメントさせて頂きます。中国にもいろいろな派閥があると思われます。
「永田町異聞」というブログに次のような記事がありました。
胡錦濤直系の李克強第一副首相とポスト胡錦濤の座を争う習近平氏が、自身のステータスをアピールしたい一心で、中曽根、小沢の両ルートを通じて、天皇との会見を働きかけた可能性はある。」(参考 http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10412348332.html)私も反胡錦濤系の習近平氏のアピールのように思います。 ケンちゃん 2009/12/16 21:39
次はこれに対する筆者の返答である。
ケンちゃん様
コメントをいただき、誠に有難うございました。しかも小生のブログをお読みいただいていることを感謝いたします。反胡錦濤系の習近平氏の主席獲得へのアピール」のために、天皇陛下への謁見を利用したとなると、これはますます許せません。これは明らかに他国の政権争奪競争に天皇陛下を巻き込んだことになり、しかも小沢氏がそれに加担したとなると、習氏や小沢氏の罪は重いと言わねばなりません。政治には如何にドロドロした裏があるかについて、今更ながら驚かされました。
(参考4)によれば、背後で胡錦涛・国家主席直系の共青団出身の李克強国家副主席を推そうとする勢力と、江沢民氏の直系の上海閥との間で権力闘争が起きているそうである。また、習近平氏はこの上海閥の出身であり、共青団系の勢力が躍進している現在では、党内基盤が弱くなっているそうである。

ケンちゃん氏や、(参考2)の読売の記事が主張するように、習近平・国家副主席が、胡錦涛・国家主席と謂わば敵対関係にありながら、胡主席がが習副主席の訪日を許し、天皇陛下との会見を止めようとはしなかったこと、さらには中国外務省が日本側の最初の拒否にもめげず、習氏の天皇会見を頑強に主張したのは不思議なことである。そして習氏は中曽根元首相を通じて天皇陛下との面会を交渉し、小沢一郎がそれに乗って同調したらしい。これも誠に不思議なことである。何故なら、習氏の親分とも云うべき江沢民は大の反日政治家で、天皇陛下に面会した折にも無礼な態度をとったことがよく知られており、さらには大の日本嫌いで、中国国民に反日(歴史)教育を行った張本人である。そのような人物の流れを汲む習氏と中曽根元首相や小沢一郎はどのような関係があったのであろうか。ここまで来ると、今回の習氏の強引な天皇陛下との会見要求は、必ずしも小沢一郎の600人を引き連れた胡錦涛国家主席訪問の見返りとは言えなくなる。むしろ習氏がそれを悪用し、悪乗りしたという見方が出てくる。

いずれにしても、今回の習近平・中国国家副主席は次のような疑問を残した。
(1)普天間基地問題に揺れるこの時期に何故、彼は訪日したか?
(2)天皇陛下との面会は本当に次期国家主席のための箔付けか?
(3)中曽根元首相は、何故、天皇陛下との会見の労をとったのか?同氏の中国との癒着はあるのか?
(4)小沢一郎は、何故、強引に天皇会見を実現させようとしたのか?

鳩山内閣は、外交、安全保障に弱いとされているので、今後も国民はこの方面に留意し、鳩山政権の行動を見守らねばならない。

********************(終わり)*********************


(参考1)天皇陛下が習副主席と会見 「政治利用」論議の中 (2009年12月15日 13:31)大阪日日新聞
 天皇陛下は15日午前、中国の習近平国家副主席と皇居・宮殿「竹の間」で会見された。習氏は「忙しい中、わざわざ会見の機会をつくってくれたことに深く感謝します」と二度にわたって謝意を表明。陛下の即位20年に対しても祝意を表した。
  習氏は胡錦濤国家主席の最有力後継候補とされ、元首級や首相級の「国賓」「公賓」に相当する要人を簡素な形で迎える「実務訪問賓客」として来日。陛下は1998年4月、当時副主席だった胡氏とも会見している。
 習氏との会見をめぐっては、「1カ月前までに申請が必要」とする“1カ月ルール”に反するとした宮内庁を、鳩山由紀夫首相の指示を受けた平野博文官房長官が「中国は政治的に重要」と押し切って実現させたため、野党などから「天皇の政治利用ではないか」との批判が噴出した。
 宮内庁によると、会見は午前11時から20分余り行われ、陛下は冒頭「今回の訪問で両国間の理解と友好関係が一層増進することを希望します」とあいさつ。「胡錦濤主席には昨年、日本に来ていただいたが、お帰りになった直後に四川大地震があり、大変だったと思います」と述べ、被災地の復興状況などを尋ねた。

(参考2)習近平氏来日 日中外交の難しさ浮き彫りに(12月18日付・読売社説)
 中国の習近平国家副主席の日本訪問は、天皇陛下と習氏との会見を巡る日中両国政府の不手際によって、日本国民の対中感情にしこりを残す形になった。
 中国の「次代のリーダー」と目される習氏の来日が、今後の日中関係の展望を切り開く契機にならなかったことは残念だ。
 鳩山首相と習氏の会談では、日中の戦略的互恵関係を推進していくことで一致した。首相が、日中間の懸案である東シナ海のガス田共同開発を前進させることや、中国の軍事力の透明性を高めるよう求めたのは当然である。
 習氏は台湾問題の重要性とともに、チベット、ウイグルの少数民族問題が「中国の核心的利益」であると指摘、日本側にくぎを刺すのを忘れなかった。
 だが、少数民族問題ではまず、中国側が弾圧行為をやめ、対話を通じて、人権状況を改善することが先決ではないか。
 習氏は、習仲勲・元副首相を父とする高級幹部の子弟だ。一昨年秋、2階級特進で、党中央政治局常務委員(9人で構成)に抜てきされ、昨春には国家副主席に選出された。
 昨夏の北京五輪では運営の責任者を務めるなど、次期国家主席の最有力候補と見られている。
 首相官邸が天皇陛下との会見を特例として実現したり、首相主催の夕食会を開いたりして国家元首級の扱いをしたのも、習氏の立場を重視したためだろう。
 中国側も天皇陛下との会見実現を強く求めた。胡錦濤国家主席が副主席だった98年に来日した際に、天皇陛下と会見していたこともあり、習氏に同等の待遇を求めたものと見られる。
 中国側は、天皇と会見することが、指導者としての権威付けになると考えたのだろう。
 ただ、中国では、引退後も影響力のある江沢民前国家主席を後ろ盾とする習氏と、胡主席が支持する李克強副首相との後継争いはまだ決着していない。 習氏に代表される勢力と、李氏を推す勢力の綱引きが、当面続くと見られている。
 92年の天皇陛下の訪中は、天安門事件による国際的孤立からの脱却に効果があった、と中国側は評価している。天皇外遊の政治的側面を示すものだ。
 日中関係の重要性からも、今回のようなトラブルはあってはならない。天皇の会見など公的行為にかかわる問題には、日中双方に慎重な対応が求められよう。(2009年12月18日01時56分 読売新聞)

(参考3) 習・中国国家副主席が、急遽、訪日したのは何故か? (作成日時 : 2009/12/16 14:09 ) 東郷幹夫の思いつくまま日記
(参考4)Wiki: 習近平
習 近平(しゅう きんぺい、シー・ジンピン、Xi Jinping、1953年6月1日 - )は中華人民共和国の政治家。
現中華人民共和国副主席、第17期中国共産党中央政治局常務委員、中国共産党中央書記処書記、中央党校校長。中国共産党党内序列第6位[1]。太子党のひとりで、父は習仲勲元副首相、妻は国民的な軍隊歌手の彭麗媛(中国人民解放軍少将)。
ポスト胡錦濤の最有力候補の一人とされている。
<以下略>

(参考5)鳩山首相、習副主席と会談「戦略的互恵深化」で一致 (2009.12.14 21:08) 産経
  中国の習近平国家副主席と握手する鳩山首相=14日午後、首相官邸 鳩山由紀夫首相は14日午後、中国の習近平国家副主席と官邸で会談し、日中の「戦略的互恵関係」を深化させる方針で一致した。会談後の夕食会で、首相は「互恵関係をさらに高みに至らせるよい機会を得たと確信する」と表明。習氏も「将来性を有する中日関係の美しい未来を切り開きたい」と述べた。
 習氏は中国共産党内序列6位で胡錦濤国家主席の最有力後継候補とされている。首相は会談の冒頭「次代のリーダーとして来ていただいた。日中関係の将来にとって大変素晴らしい。戦略的互恵関係を結んでいるが、具体化するには習氏の力が必要だ。期待している」と強調した。

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  • 天皇陛下を利用する小沢一郎1

    Excerpt:  『週刊文春』と『週刊新潮』は、取材力に定評のある週刊誌である。『文春』と『新潮』は、ともに平成21年12月24日号で、天皇陛下特例会見ゴリ押し事件(と私は呼ぶ)について、トップで報道した。『文春』は.. Weblog: ほそかわ・かずひこの BLOG racked: 2009-12-19 11:34