「習・副主席の天皇陛下への拝謁申し入れは、即、却下せよ」について

習・副主席の天皇陛下への拝謁申し入れは、即、却下せよ」について
筆者は、先の記事『習・副主席の天皇陛下への拝謁申し入れは、即、却下せよ』で、
日本の皇室の慣例があるのに、それを強引に押し通そうとする。これは、日本の皇室だけではなく、日本という国家および日本人に対する大きな侮辱である。こういう随分と人を食った失礼な申し入れをする中国に黙っていてはいけない。駄目なことは駄目とはっきりとものを言うべきである。
と述べた。しかし宮内庁は平野官房長官の意思に逆らわなかった。あるいは、天皇陛下のご意思が加わっていたのかもしれない。結局、(参考1)の報道が示すように、中国の習近平副主席は、急遽、天皇陛下に拝謁することになった。1か月以上前に申し入れをせねばならないとの慣例を破った異例の出来事である。「また何をか謂わんや」の心境である。

平野官房長官は鳩山首相の指示に従ったと云うが、鳩山首相は小沢幹事長の強い要求に屈したのであろう。しかし今回の事例は、今後、日中間の悪習として残るだろう。さらに天皇制に対する扱いを、中国は更に軽く視ることを助長し、現政権の閣僚はそれを黙認したことになる。鳩山政権には、社民党の閣僚や副大臣が入り込んでおり、中には天皇制反対の人物もいると聞いている。今回の問題について、閣内で頑強な反対が出なかったのは、このような背景があるからではないか。

中国側は、胡錦涛・国家主席が副主席時代に天皇陛下に拝謁しているそうである。その前例を引き合いに出して、今後、国家主席の座に就くであろう習近平副主席の拝謁を要求した。このように前例を持ち出して、要求を貫徹させるのが中国の常套的外交手段である。このように中国は既成事実を積み重ねて、外交上の勝利を勝ち取る。日本は知らず知らずのうちに中国の術中に陥って身動きできなくなる。

第一、今回の中国の申し入れに対しては、小沢幹事長から鳩山首相へ、鳩山首相から平野官房長官へという流れがあった。彼らが中国の言い分に屈したのは、屈せざるを得ない何かがあったのではないかと疑いたくなる。それは何か、筆者にも分からない。ただ、中国の国家公安の力は絶大で、他国の機密の入手や、それ以上の政治謀略には想像を絶するものがあると云う。まさか鳩山内閣が中国の政治謀略に汚染されているとは思わないが、今回のような中国の強引な申し入れに唯々諾々として従った鳩山内閣に不安を覚える。

鳩山内閣は中国にはひどく好意的で、米国にはひどく反抗的である。鳩山内閣のこのような動きに危惧を覚える。


*********************(終わり)************************


(参考1)中国の習近平副主席、天皇陛下と会見へ 異例の直前決定 (2009年12月11日15時2分) 朝日
 14日に来日する中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席が天皇陛下と会見することが11日、分かった。外国要人の天皇との会見は通常、1カ月前に調整する必要があるが、中国側から日程が伝えられたのは11月下旬。政府関係者によると会見は見送られる方向だったとされ、異例の変更となった。
 胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席が1998年に副主席として来日した際、天皇陛下と面会した。このため中国側は、胡氏の有力な後継候補とされる習氏にも同様の対応を求めていたという。
 平野博文官房長官は11日の記者会見で、「官邸としては、政治的に日中関係は非常に重要であるということからぜひお願いできないかと申し上げた」と語った。鳩山由紀夫首相から指示があったという。天皇陛下の政治利用にあたるのではないかとの質問に平野氏は、「中国の要人が来るということでお会いしてくださいというのは政治利用でも何でもない」と説明した。

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