『菅戦略相の「スパコン凍結せず」』について思う!!!

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日立スパコン(クリックして拡大)

日経新聞の23日のネット報道『(参考1)』によれば、
菅直人副総理・国家戦略相は22日のNHK番組で、政府の行政刷新会議の「事業仕分け」で次世代スーパーコンピューター技術の開発事業が事実上の凍結とされたことについて「科学技術については当然(仕分け結果を)見直すことになる」と述べた。
そうである。この発言は、スパコンなどの先進的科学技術の研究開発分野の予算要求が、もう一度、見直され、復活される可能性を意味するものであり、是非ともそうなることを望むものである。しかし菅戦略相のこの発言は、民間の科学者や識者、あるいは一般民間人からの思わぬ反論に会い、驚いて豹変して見せたかにとれる。

第一、「聖域なき仕分けをせよ」という鳩山首相の方針が間違っている。鳩山首相を補佐すべき菅副総理・戦略相がこのようなことを言わせて平気でいるのもおかしい。鳩山首相も菅戦略相も、共に理系の出身であり、鳩山首相は工学博士まで取得している。これ等の人達であれば、初めに『特定先進科学技術分野については聖域とする』というくらいの方針の明示があっても良いと思うのである。CO2の25%削減を国連で表明した勢いは、一体、どうしたと云うのか。

仕分け作業の結果、スパコンやGXロケットなどを含む最先端の科学技術開発に対する予算の執行停止や削減の方針の採択がなされた。このような極めて不見識な、国の将来を考えない方針の採択は、ただ予算の数字上の削減しか頭にない民主党仕分け人、例えば「蓮ほう」議員や枝野議員によってなされた。今回の彼らの行為は、彼らが我が国の将来の科学立国に関して全く無知であることを露呈した。これ等2人の議員は、まるで科学技術の重要性については、知見のかけらもない。前出の女性議員はTVのタレント出身だそうだから、そのような知見がないのは肯ける。しかし男性議員の方は、いやしくも昔で云えば、帝国大学(最近の70歳代の人には不慣れな言葉であろうが)の卒業である。母校の名を汚すことになる。

このような無能な議員たちを仕分け人にした民主党の幹部の見識が疑われる。と同時に、この程度の人材しか当てることができない民主党の層の浅さが窺われる。国会議員は数が多ければ良いとは限らない。民主党は、300名近くの衆議院議員を持つとは言え、その質が如何に悪いかを露呈した。国民もこの辺で、選挙では、余程、注意深く人材の見極めをせねばならないことに気付かねばならない。タレントであったり、テレビへの出演回数が多いというだけで投票してはならないのである。メデイアの魔術に騙されてはならないのである。

なお、(参考1)の記事は、
仕分けを統括する民主党の枝野幸男元政調会長は同日のテレビ朝日番組で「文部科学省からはスパコンが必要という説明がなかった」と、経緯を説明した。
と報じている。
これを読んで筆者は唖然とした。枝野議員はスパコン予算を削ったことを文科省の官僚のせいにしているのである。それを当然であるかのようにテレビ朝日というマスコミを通じて臆面もなく発言している。責任を官僚に転嫁しているのである。卑怯である。筆者はこの場面のTV報道を見なかったが、恐らく田原総一郎氏の主催するサンデープロジェクトでの発言であろう。枝野氏よりは、はるかに狡猾な田原氏の口車に乗せられたという点で、同情の余地は全く無いとは言えないが、前述したように、科学技術の重要性について知見のかけらもないことを露呈した。と同時に、政治家は官僚に依存せねば正しい判断ができないことを、枝野議員自身が白状したことになる。

民主党の方針は、政治家が官僚を主導するということらしい。これは小沢民主党幹事長の選挙前からの謳い文句であった。官僚の人々は悪人で政治家が善人であるかのごとく宣伝して、選挙に勝った。しかしこの謳い文句が必ずしも正しいとは限らないことを、枝野議員が無意識のうちに告白して見せたのである。

ここで、民主党の『政治が行政に優先する』という謳い文句が崩れ始めた。外交、防衛に関して全く方針のない鳩山政権は、内政に関しても方針がない。国民は眉に唾を付けるだけではなく、眦(まなじり)を決して鳩山政治を見守らねばならない。

*******************(終わり)************************

(参考1)スパコン凍結せず 菅戦略相「仕分け見直し」
 菅直人副総理・国家戦略相は22日のNHK番組で、政府の行政刷新会議の「事業仕分け」で次世代スーパーコンピューター技術の開発事業が事実上の凍結とされたことについて「科学技術については当然(仕分け結果を)見直すことになる」と述べた。今後、スパコン事業を含め凍結・削減と判定された科学技術分野の来年度予算の概算要求の一部が、維持される可能性が高くなった。
 自身も出席する行刷会議の会合や予算編成過程で、事業仕分けの結果について「全部もう1回政治のプロセスにかける」と強調した。見直し対象については「スパコンだけをプロセスにかけるわけではない」と語り、具体的に言及しなかった。
 スパコン事業は事業仕分けで「限りなく予算計上見送りに近い削減」と判定され、研究者らから日本の国際競争力の低下を懸念する声があがっていた。仕分けを統括する民主党の枝野幸男元政調会長は同日のテレビ朝日番組で「文部科学省からはスパコンが必要という説明がなかった」と、経緯を説明した。(07:00)

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この記事へのコメント

2009年11月23日 20:27
スパコンは、政治的判断を迫られるでしょうね。
2009年11月24日 04:31
長田ドーム様
スパコンの予算は通さざるを得ないと思います。世論の勢いに逆らう勇気は、民主党政権にはとてもないと思いますね。

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