日米関係をますます険悪にする核密約の暴露!!!

日本政府は古くから、「核を作らず、持たず、持ち込ませず」との3原則を貫いてきたことになっている。少なくとも国民にはそのように説明し、対外的にもそのような態度と発言を繰り返してきた。ところが「核を持ち込ませず」の原則については、その信頼性が疑われると云うことで、一寸した騒ぎになっている。

しかしこれは何も今、降って湧いてきたことではなく、騒がなくても、1960年の日米安保条約の改定の時に、日米両政府間で「核持ち込み」の密約がなされ、すでに1961年にライシャワー駐日大使が赴任した折、米艦船による核持ち込みが行われていることが証言されている。事実、その後、99年に日米両国の「核密約」の根幹部分が記された公文書が米国で公開された時、日本の学者が発見している。この時、日本政府は改めて再度、密約扱いにするように米政府に申し入れ、日本政府が米側に公開を取り消すよう要請した事実がある。この文書は、核兵器を積んだ米艦船や航空機の日本への立ち寄りを事前協議なしに日本が認めることを確認した内容であり、日本からの要請の直後、米国務省によって再び機密指定されたそうである。

外務省の官僚には国家機密に関しては守秘義務がある。彼らはこの密約の結ばれる経緯や、その内容(時には持ち込み禁止を「配備」に限定し、核搭載艦船の一時的な通過・寄港は容認する非核2・5原則)については知り尽くしていたに違いない。そして この文書の存在場所も一部の人に限られ、把握されていたはずである。それが岡田外相の圧力によって今回、明らかになった。

ここで問題となることは、上述したように日本政府が機密扱いを要請した非核3原則の協定を、日本側が一方的に公開扱いにしようとしている行為である。これは米国側に重大な懸念を抱かせることになろう。政権が変わるたびごとに政府の外交や防衛方針が変わっては、日本と安全保障条約を結び、同盟関係にある米国としては極めて迷惑である。米国は日本政府と協定を結んでいるのであり、政権と協定を結んでいるのではない。米国は非核3原則について日本政府と機密扱いの協定を結んだのであり、鳩山政権と結んだのではない。しかも米国は、日本を米国の核の傘の下に置いて、日本の安全保障を万全にするために、特に「持ち込ませず」の原則について、若干の軽微な修正をしたものである。米国は日本に駐留する米軍をも守らねばならない。この「持ち込ませず」の部分に関する米国の修正は当然のことである。

筆者は、むしろ、非核三原則の中の「持ち込ませず」の原則については、日本を米国の傘の下に置く限り、不必要であり、間違いであると考える。この「持ち込ませず」原則は即刻廃止し、非核2原則を国是とするように修正すべきでると考える。ところが、岡田外相や鳩山内閣は「持ち込ませず」に関する秘密協定を廃止し、完全な「持ち込ませず」原則を確立しようとしている。

一体、このような馬鹿なことをして、だれが一番喜ぶと云うのか。それは北朝鮮やロシアではない。隣国の中国である。民主党は中国の怖さを知らない。逆に岡田外相や、鳩山首相や小沢幹事長は、既に中国のハニー・トラップならぬマネー・トラップに陥っている可能性がある。普天間基地移転での米国への散々な抵抗ぶりと言い、今回の非核三原則問題と言い、米国の考えと反対の行動を取ろうとして譲らない。これでは日本はますます中国の勢力圏内へ入ることを余儀なくされるだろう。

中国の隷下に甘んじ、漢民族に虐げられる日本人は見たくない。民主党は、「日本列島は日本人だけのためのものではない」という考えを実行に移そうとしている。沖縄へ1000万人移住や沖縄基地の国外移設の主張は、まさにこの考えを実行に移そうとするものである。民主党は日米関係を壊し、その合間に中国を誘い込もうとしている。

この記事を書くにあたって、(参考1)、(参考2)および(参考3)を参照した。

******************(終わり)**********************

(参考1)核密約示唆の文書発見、外務省調査 政府見解変更を検討
 米軍の核搭載艦船の日本通過・寄港を黙認する「核密約」をはじめとする日米両政府の密約の存在を示唆する複数の文書が外務省の調査でみつかったことが21日、分かった。外務省関係者が同日、明らかにした。同省は来週、有識者による第三者委員会を設置、文書を精査したうえで来年1月に調査内容を公表する。これを受け、鳩山内閣は「密約は存在しない」とする従来の政府見解の変更を検討する。
 日米核密約は核兵器搭載の艦船や航空機の寄港、飛来は日米安保条約に定める「事前協議」の対象外にする、との内容。1960年1月の日米安保条約改定時に結ばれたとされる。米公文書などで存在が明らかになっているが、日本政府は「密約は存在しない。事前協議がない以上、核は持ち込まれていない」との立場を取り続けている。(13:23)

(参考2a)岡田外相、核密約を肯定へ 週明けに第三者委員会設置 (1/2ページ) (2009.11.21 11:32) 産経
 岡田克也外相が米軍の核搭載艦船の日本通過・寄港を黙認してきた「核密約」の存在を認める方針を固め、週明けにも密約の全容解明に向けた有識者による第三者委員会を設置することが分かった。複数の外務省関係者が明らかにした。外務省の内部調査で核密約の根拠となる「討議記録」の存在を裏付ける日本側文書がみつかったためで、第三者委員会の検証を経て年明けに最終報告を公表する。
 外務省は、外相の指示を受け、省内に調査チームを設置。省内や在米大使館に保管されていた日米安保関係のファイルを対象に、密約に関する文書がないか調べていた。外務省筋によると、見つかった文書は核兵器の持ち込みに必要な事前協議の対象を定めた討議記録そのものではないものの、討議記録に盛られた

(参考2b)岡田外相、核密約を肯定へ 週明けに第三者委員会設置 (2/2ページ) (2009.11.21 11:32) 産経

(参考3)筆者記事
「核持ち込み」の密約は過去のものとすべき時期!!! (作成日時 : 2009/07/15 15:41 ) 東郷幹夫の思いつくまま日記
核先制不使用の宣言は危険!!! (作成日時 : 2009/10/21 23:59 ) 東郷幹夫の思いつくまま日記



日米核密約
新日本出版社
不破 哲三

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

日米核密約
楽天ブックス
著者:不破哲三出版社:新日本出版社サイズ:単行本ページ数:190p発行年月:2000年08月この著者

楽天市場 by ウェブリブログ


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 10

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス
かわいい かわいい かわいい

この記事へのコメント

2009年11月22日 18:35
多分に近い見解をお持ちのようなので今後も読ませて貰います。産経新聞は取っており、私は老人のこととて充分に読ませて貰っている。 
2009年11月23日 09:50
atgtko 様
コメント有難うございました。
普天間基地の問題を、鳩山首相はどうするというのでしょうか。未だに結論が出ないと云うよりも、出さないでいるように思われます。
全く困ったものです。
なお拙文をお読みいただくことに感謝いたします。

この記事へのトラックバック

  • 誇り高き日本人に!

    Excerpt:  僕の子供のころ、60歳といえば「白髪・杖・着物」で老人という印象があった。  今の60代が、昔の40代です。    たしかに、女性でも30代は「若い」という部類に入る。 Weblog: 「ゲスナメブログ」の逆襲 racked: 2009-11-22 19:09
  • 欺瞞と分裂の鳩山政権

    Excerpt: 鳩山政権樹立から早2か月、民主党を支持していた反日マスコミも鳩山政権の支離滅裂でブレまくりの政策に、もはやフォローすることが難しくなってきたようだ。 Weblog: 風林火山 racked: 2009-11-23 13:32
  • 地獄から来た高麗人参・円より子

    Excerpt:  日本経済を失速させ、無能と無恥と無謀をさらけ出す「民主党政権」。  マニフェストに載せていない「売国法案」可決を照準に置いた「臨時国会」も、内外の抵抗で思うように進まないのも現実。  しかし、民.. Weblog: 「ゲスナメブログ」の逆襲 racked: 2009-11-23 18:46
  • 緊急時の核持ち込みを認める岡田外相の発言!!!

    Excerpt: 昨年、民主党が政権を取ってから半年が経っている。それ以来、民主党政権は、日米間の核密約について暴きたてることに「憂き身を窶して」きた。筆者は、昨年の7月以来、この問題について、(参考1)に示す見解を主.. Weblog: 東郷 幹夫の思いつくまま日記 racked: 2010-03-17 20:21