オバマ大統領と天皇・皇后両陛下の会見と宮内庁

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米国のオバマ大統領は13日午後に来日し、午後7時頃、1時間余りの首脳会談・合同記者会見の後、翌14日午前中に東京で公演を行い、正午天皇、皇后両陛下を訪問し、午後は予定を繰り上げ、APECの夕食会に間に合わせるよう、午後2時半に羽田からシンガポールへ出発した。
最初は12日に日本を訪問する予定だった。オバマ大統領がテキサス州フォートフッド陸軍基地で5日に起きた銃乱射事件に対する10日の同地での悼式典に出席するため、日本訪問は13日になった。

したがって日本でのスケヂュールは過密スケヂュールとなった。このスケヂュールの中で、オバマ大統領と天皇、皇后両陛下都の会見派は極めて重要な予定となっていたのであろう。この会見は、天皇、皇后両陛下が同日正午から、オバマ米大統領を皇居・御所に招いて、昼餐会を催す形式で行われた。両陛下とオバマ大統領と会会見派は初めてであったせいか、オバマ大統領は状態を90度前に追って丁重にお辞儀する作法を実行した。両陛下と握手をして「お会いできてうれしいです。大変光栄です」と述べて何度もお辞儀をしたとのことである。

普通の日本人であれば、当然とるであろう日本式作法である。オバマ大統領は、天皇・皇后両陛下との初めての面会で、単純に日本式作法を踏襲したに過ぎないのに、特に米国の有名人やメデイアが、オバマ大統領のこの行為を厳しく批判した。その例を下記に列挙しよう。
米国の元首とも云うべき大統領が、日本の皇室の代表者に、90度、前掲してお辞儀をするのは
①米国をおとしめるものだ、
②オバマ大統領はお辞儀を適切だと思ったのかもしれない。しかし日本では通用するが、米国の大統領として、外国の君主に頭を下げるのは不適切だ。お辞儀は、オバマ大統領の下で米国が弱体化し、自国を卑下していることの表れだ。
③過去20年間に天皇と会見した海外の国家元首の写真を並べてみれば、誰もお辞儀はしていないはずだ。
などである。これに対して、オバマ政権側は、ネット上で、
大統領は単に日本の慣習を順守しただけと説明し、この問題の政治化を試みる人びとの主張は全く的外れだ
と反論している。

今までオバマ大統領のように、天皇陛下との会見で、お辞儀をした外国人はいなかったので、当の米国人は大いに驚いたのだろう。筆者ですら、少々、場違い的な印象を受けたので、米国人にしてみれば、なおさらにことかもしれない。

この問題は、今後、日米間に特別のしこりを残すようなことはないと思われるが、もしできるならば、日本政府、特に宮内庁と米国・国務省の関係者、あるいは在日米国大使館との間で、あらかじめ調整を取っておくべきであった。これは、日本側の失点でもある。宮内庁は一体何のためにあるのか。皇室外交が盛んになって来ている現在、この問題は、当然、神経を使わねばならない問題である。

もう一つ疑問に思われることがある。天皇・皇后両陛下と外国からの賓客との会見の写真は、マスコミに対し、どの程度の撮影が許されており、さらにはその写真の公開がどの程度許されているものなのであろうか。このような重要事に関する情報公開は、全く規制がないというのもおかしい。法律で規制するというよりも、宮内庁の内規などでもっとしっかりした取り決めをしておく必要がある。宮内庁のお役人はもっとしっかりしてもらいたい。

なお、この記事を纏めるとめるに当たり、(参考1)や(参考2)が参照された。記して謝意を表する。


*******************(終わり)*******************


(参考1)両陛下、オバマ大統領と昼食会 (2009.11.14 12:50) 産経
 天皇、皇后両陛下は同日正午から、来日中のオバマ米大統領を皇居・御所に招いて、ご昼餐(昼食会)を催された。両陛下がオバマ大統領と会うのは初めて。
 オバマ大統領は車で御所に到着、両陛下と握手をして「お会いできてうれしいです。大変光栄です」と述べて何度もおじぎをした。両陛下も笑顔で大統領を出迎えられた。
 宮内庁関係者によると、昼食会は両陛下と大統領の3人で行われ、ほかには通訳1人が同席するのみだという。
 外国の元首が来日した場合、宮殿で天皇陛下との会見が設定されるのが通例だが、今回は大統領の滞在期間が短く、両陛下も即位20年関連行事などが重なったため、今回は設定されなかった。

(参考2)オバマ大統領による天皇陛下へのお辞儀、米国で論争 (2009年11月17日 13:38) AFP BBNEWS 発信地:ワシントンD.C./米国
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が来日した際に天皇、皇后両陛下に深々とお辞儀をした写真が、米国で論争を巻き起こしている。米国大統領は、国家を代表する存在として海外でも常に毅然とあるべきだというのだ。
 オバマ大統領は、アジア歴訪の一環で13日から2日間の日程で日本を訪れ、14日に皇居を訪問した。この時に、オバマ大統領は天皇、皇后両陛下を前に、腰をほぼ90度に曲げて深々とお辞儀をした。この所作について、ワシントンの政治批評家の中から、米国をおとしめるものだとの批判が出ている。
 オバマ大統領がお辞儀をする場面は、テレビの政治トークショーでも繰り返し放映され、ブログやチャットもこの話題で炎上している。
  保守派論客ウィリアム・クリストル(William Kristol)氏は15日、米ニュース専門局FOXニュース(Fox News)の番組に出演し、「オバマ大統領は(お辞儀を)適切だと思ったのだろう。たしかに日本では通用するが、米国の大統領として、外国の君主に頭を下げるのは不適切だ」と述べ、お辞儀はオバマ大統領の下で米国が弱体化し自国を卑下していることの表れだとの認識を示した。
 保守派論評のなかには、オバマ大統領のお辞儀写真とディック・チェイニー(Dick Cheney)前米副大統領が2007年に天皇陛下に面会した際、お辞儀をせずに握手をしている写真を並列して、オバマ大統領を批判するものもある。
 クリストル氏も、「過去20年間に天皇と会見した海外の国家元首の写真を並べてみれば、誰もお辞儀はしていないはずだ」と話した。
 こうした批判に対し、オバマ政権側は米政治専門サイト「ポリティコ(Politico)」で、大統領は単に日本の慣習を順守しただけと説明し、この問題の政治化を試みる人びとの主張は全く的外れだと反論している。
 オバマ大統領は過去にも、ロンドン(London)で4月に開かれた主要20か国・地域(G20)の首脳会議でサウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdul-Aziz)国王にお辞儀をしたとして批判されている。(c)AFP/Stephanie Griffith 【11月17日 AFP】





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