まさかウイグルまでも国内問題とは言えまい!!!

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 亡命ウイグル人組織である「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が読売新聞と、21日、都内で記者会見した。同女史は、鳩山新政権にたいし、
①7月の中国・新疆ウイグル自治区の暴動への厳しい対応、
②現地への調査団派遣、
③人権問題の担当者任命
などの積極的対応を取るよう求めたそうである。これについては(参考1)の読売新聞の記事を参照されたい。

何故、同女史は、読売新聞と記者会見をし、他の新聞を選ばなかったのであろうか。又はもっと多くの新聞社との合同記者会見を選ばなかったのであろうか。読売新聞を他社に較べて、比較的リベラルであり、公平と判断したのかもしれない。そして記者会見を大げさにして、駐日・中国大使館を刺激し、日本政府に迷惑がかかる事に配慮したのかもしれない。

鳩山首相は中国にたいし、友愛の精神を説いている。「友愛の精神」の精神は、何も日中間の関係ばかりではない。この友愛精神は、中国・国内の漢民族の異民族に対する関係、台湾国内の内省人の外省人に対する関係にも当て嵌まるはずの精神である。そして、この精神は、さらに中国国内、台湾国内のみに限定されるものではなく、万国共通で世界的なものであるはずである。そして友愛精神のあるところ、人権が尊重されねばならない。友愛精神は人権尊重の精神そのものであると筆者は解釈している。鳩山首相は、人権尊重と云う言葉を使う代わりに、友愛精神と云う言葉を使っている。

ところが、(参考2)に示されるように、鳩山首相は、9月21日のニューヨークでの中国の胡錦濤国家主席との会談で、チベット問題について「内政の問題と理解している」と述べている。ところが、これは重大な誤りである。鳩山首相はそう述べるべきではなかったのである。人権問題は、最早一国のみの問題としては判断されるべきではなく、世界共通の人権尊重の基準に則って判断されるべき問題である。しかもその問題が、一政府とその国が60年前に侵略し、自国領土として奪取した国に対するものであれば、なおさらのことである。鳩山首相は、折角、友愛精神を説きながら、チベット問題を国際的問題として扱うべき問題であることを尊重せず、チベット問題を内政問題と位置づけ、中国に媚を売り、中国の指導部を安心させた。彼は重大な誤りを犯した。

新疆ウイグルもチベットと全く同じ立場にある。60年前に侵略奪取され、中国から、漢民族による人種差別、同化政策、民族浄化政策を受けている点では全く同じである。鳩山首相は、ウイグル族に対する中国のこのような悪政をもチベット同様に、内政問題だと言って片づけるのであろうか。上記のラビア・カーディル議長の鳩山政権に対する3っつの要求は、このような言及がウイグルに対しても取られかねないことを予測して、同議長が採った窮余の一策とも言えよう。

そもそもニューヨークでの鳩山・胡会談で、【チベット問題は簡単に国内問題として処理されべきではなかった】。 これは鳩山政権の対中外交の最初の失敗であった。
鳩山首相は、さらに胡錦涛国家主席に東アジア共同体構想を述べた時に、『台湾は中国の固有の領土であることを尊重する』ように、さらに『中国と台湾の関係に踏み込まない』ように言質を取られている。

このままで行くと、鳩山政権はことごとく中国政府の意のままに従うことになる。間違ったことは間違ったことと言えないような政府なら、その存在価値は全くない。


****************(終わり)****************


(参考1)「鳩山政権に期待」来日のウイグル人指導者 (2009年10月21日18時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20091021-OYT1T00834.htm
 亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長は21日、都内で本紙と会見し、7月の中国新疆ウイグル自治区での暴動に関して、「日本の新政権に期待する」と述べ、鳩山政権が調査団の現地派遣や、人権問題の担当者任命などの積極的対応を取るよう求めた。
 議長は新著「ウイグルの母ラビア・カーディル自伝」(ランダムハウス講談社)出版を機に来日中。中国が反発する中で来日が認められたことで、日本政府に謝意を示した。
 議長は、暴動への国際社会の対応について「世界不況で経済の対中依存が進み、ウイグル人を抑圧する中国側に強い態度を示せず、状況を悪化させている」と不満を表明し、対中圧力強化を求めた。ウイグル族の現状については、「数万人が暴動に絡んで拘束され、獄舎に入りきれずに軍の倉庫に押し込められている」と訴えた。
(2009年10月21日18時52分 読売新聞)

(参考2)鳩山首相、チベット問題は「内政問題と理解」 首脳会談で (2009年9月22日00時30分) 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090922AT3S2201222092009.html
 鳩山由紀夫首相は21日の中国の胡錦濤国家主席との会談で、チベット問題について「内政の問題と理解している」と述べた。「それだけに対話を通じて見事に解決することを期待したい」として、中国側に平和的な解決を促した。
 首相は民主党幹事長時代の2007年にチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と会見するなどチベットの人権問題に強い関心を寄せていた。(ニューヨーク=中島裕介)(00:30)

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