一度あったことは二度ある。またまた周産期妊婦受け入れ拒否!

11月5日のFNNニュース(参考1)によれば、
東京・調布市で入院中の妊婦が脳内出血を起こし、7つの病院から受け入れを断られた末、20km以上離れた病院で出産し、意識不明になっている問題で、最初に受け入れを断った杏林大学付属病院と要請した病院との間で、病状の受け止めに食い違いがあったことが明らかになった。
杏林大学病院は、会見で「呼吸とか血圧とかのサインは、安定しているとの報告を受けました。(医師は)緊急性は低いというふうに判断いたしました」と述べた。
かかりつけの飯野病院は、会見で「『とにかく、頭の問題だからみてもらいたい。帝王切開した方がいいのなら、自分が手伝う』と」と話した。
杏林大病院の院長によると、妊婦の夫は、周産期の救急搬送ネットワークを改善して、再発を防止するよう望んでいると話しているという(11/05 23:57)
とのことである。筆者は同じ内容の報道を別のTV報道で視聴した。この画面上で、杏林大病院の担当者は、「バイタル・サイン安定」との報告を受けた。初めから脳出血と分かっていれば、脳神経外科は受け入れた」と述べた。これに対し飯野病院側は、「右半身動かず。こちらから行って手伝っても良い」と伝えたと言った。

FNNニュースの報道と、筆者が聞いたTV報道の内容は、言葉の表現は違うが、杏林大病院側が言っている内容は双方ほぼ同じで、飯野病院が言っている内容についてもほぼ同じである。杏林大病院側は、『患者の病状が重篤であるとの情報は受けなかった』と主張し、飯野病院は『病状は重篤であり、こちらから帝王切開については応援するので脳神経外科のことはそちらで診てもらいたい』との趣旨を伝えたと主張している。まるで言っていることが双方180度違っている。どちらかが嘘をついているとしか言いようがない。

この事件は10月4日、東京都在住の36歳の妊娠9ヶ月の女性について起きた事件とよく似ている。これについては筆者の記事(参考2)を参照されたい。この事件について、10月22日頃のTV放送の報道を視聴した。この報道では、墨東病院で受け付けた医師と五の橋病院の電話をした担当医(女医)との間の会話の応答内容を放送した。
墨東病院側は、「脳神経外科の係るべき病状とは思わなかった」と主張し、五の橋病院の担当医(産婦人科医)は「確かに患者は吐き気、下痢を伴い、激しい頭痛を訴えていることを伝え、脳外科の範疇の病気であることを訴えた」と主張している。
(参考1)の杏林大学病院側の言い分と飯野病院の言い分は、それぞれ(参考2)の墨東病院側の言い分と五の橋病院の言い分に良く似ている。この両方の同じパターンの事件で、共通していることは、弱い方、すなわち患者の受け入れを頼んでいる方が言っていることは正しいが、受け入れる側の言っていることは真っ赤な嘘であることは、明々白々である。

結局、筆者はここで(参考2)で述べた筆者の主張:
(1)脳神経外科医の技量不足と人員の不足のため、高度な手術ができない、
(2)脳神経外科には、難しい手術、かつ緊急手術は避けたい、特に周産期の女性の手術は避けたい意識が強い
という主張が正しいことが確信できた。

何とねじくれ曲がった世の中なのであろうか?

********************(終わり)*********************
(参考1)東京・調布市妊婦たらい回し問題 杏林大病院と要請側で病状の受け止めに食い違い
(参考2) 脳神経外科医の絶対数の不足と技量不足!!! (作成日時 : 2008/11/05 20:36 )






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南山堂
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