ラサ騒乱処理に抗議し、五輪開会式をボイコットせよ!!!

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16日、記者会見するダライ・ラマ十四世(注)

さきがけonTheWeb の記事 (参考1)によれば、ダライ・ラマ14世は16日、インド北部ダラムサラの寺院で記者会見し、
(1)チベット自治区などでの暴動への自身の関与を否定し、
(2)中国側に対する真相究明のための国際調査団の受け入れと対話を要求した。
さらに、彼は
(1)中国に対しチベットの独立ではなく、高度な自治を要求する、
(2)抗議デモの背景は、教育によるチベット文化の否定と「文化的な虐殺」による、
ことを強調した。

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18日の朝日新聞の記事(参考2)によれば、中国の温家宝首相は18日、全国人民代表大会の閉会後、上記のダライ・ラマ14世の呼びかけに答えて、
(1)ラサ騒乱などの原因は、「ダライ・ラマ14世一派が組織的かつ念入りに企てた策動だ」と強い口調で批判した。
(2)ダライ・ラマ14世の「独立は求めない。平和的な対話を」との立場を表明していることに対して、「うそだ」と断じて、対話に応じない姿勢を示した。

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●筆者見解: これではまるで話にならない。
温家宝首相はダライ・ラマ氏が策謀して今回の騒乱を起こしたと言っている。誰かを悪者にしないと、彼等自身が困るのである。下手をすると、国際社会から、場合により国内からも中国指導部が悪者にされかねない。それでダライ・ラマ氏に責任をなすり付けようとしている。卑怯な手段だ。

中国指導部は確信犯なのだ。彼等が120万人もの民衆を虐殺して、チベットと新疆ウイグルを奪い取ったのは、紛れも無い事実であり、両自治区が、中国の本来の領土だなどと言明しているのは、ロシアくらいで、本気でそう信じているのは世界中に何処にもいない。ロシアにしても彼等一流の政略からそう言っているだけである。

温家宝氏は、ダライ・ラマ氏の対話要求を真っ向から拒否した。さらに国際調査団の受け入れには、何らの反応も示していない。問答無用の態度だ。騒乱は鎮圧したので、国際社会から容喙してもらう必要は無いとの態度に見受けられる。

温家宝氏は、ダライ・ラマ14世の「独立は求めない。平和的な対話を」との呼び掛けを、『嘘だ。応じるつもりはない』 と言っている。これは、中国がチベットにたいし、嘘以上の重大な過誤、すなわち【虐殺と侵略】を犯していることを忘れた驕り高ぶった言い方である。彼の言に、チャイニーズ(Chinese)一流の尊大な誇張虚言症と唯我独尊の自尊心中毒症を感じる。こういう症状にかかると正常な知性が働かず、一方向しか見えない盲目的状態になるらしい。国際的にも平気で嘘を言うようになる。そしてその嘘がバレないように、必死になって、中国の嘘の大元を隠し通そうとする。

朝日新聞の18日の記事(参考3)によれば、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、チベット(ラサ)騒乱に対する懸念を、中国および王光亜・中国・国連大使に伝えたことを明らかにしたことを報じている。しかし、安保理の常任理事国である中国は、国連の査察団がラサ入りをすることに対する決議が発動されても、拒否権を発動するものと、筆者は考える。既に安保理の議長国であるロシアのチュルキン国連大使は18日、「明らかに安保理の問題でも国連の問題でもない」と述べ、議題にする考えのないことを強調したそうである。 筆者は、背景に中国の動きがあると見る。

このように中国は嘘の大元を隠すことに必死である。(参考4)や(参考5)はこれを裏付ける記事を掲載している。中国政府は17日までに、米動画投稿サイト「ユーチューブ」を中国内で利用できないよう、インターネット経由での接続を遮断する措置を講じたそうであるし、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)は、18日、中国政府が外国人記者らのラサ入りを妨げていると非難する声明を発表したそうである。

しかしいくら隠し通そうとしても、嘘はばれるものである。隠せば隠すほど、世界に見えない陰でチベット民族に一層の迫害を加えているだろうと疑いたくなる。またそれが事実であろう。中国は今回の騒乱を契機として、一層迫害を増大しようと図るだろう。現にデモ参加者を密告させたりして150人を逮捕したという情報もある。

国連はともあれ(国連は信用できない)、国際社会は、中国のラサ騒乱に対する処置を無視してはならない。国際社会として中国に対する報復は、あって当然の話である。もし無いとすれば、世界の正義も全く地に落ちたことになる。既にフランスは、北京五輪の開会式欠席を仄めかしている。馬英九氏のように北京五輪欠席を仄めかしている政治かもいる(参考6)。

日本では、聖火ランナーを指名されて感激している元プロ野球監督もいるようだが、たまには日本政府も、少なくとも全選手の五輪開会式欠席を宣言して見せたらどうか。もっともとてもその勇気は無いとは思うが。


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(注)この写真は(参考1)より借用しました。謝意を表します。
(参考1)14世が暴動関与否定 国際調査団受け入れ要求(2008/03/16 21:33 更新)
(参考2) 温首相「五輪狙ったもの」 チベット騒乱 対話「うそ」
(2008年03月18日13時17分))

(参考3) チベット騒乱、国連事務総長が「懸念」
2008年03月18日12時43分)

(参考4) 中国政府、米ユーチューブを遮断 欧米メディア報じる
2008年03月18日15時25分)

(参考5) チベット入り妨害と中国非難 国境なき記者団) 
(参考6) チベット問題で「鎮圧続けば五輪不参加も」馬英九氏が表明
2008.3.18 17:13)

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この記事へのコメント

2008年03月20日 19:54
こんにちは。
 北京オリンピック開会式はボイコットすべきです。文句も言わずホイホイ出るような事をすれば、日本は本当に舐められます。尖閣も奪われます。21世紀は、嘘やまやかしでなく、真実の通る世の中を望みたいですよね。
2008年03月21日 01:49
秋桜 様
コメントを有難うございました。
日本政府は中国に対して、もっと言うべきことは、はっきりと言うべきだと思います。米国政府の顔色を窺っているのでしょうか。
ブッシュ大統領の態度もはっきりしませんね。北京五輪の開会式に出席すると言ってしまった手前があり、六ヶ国協議の関係もあり、米国は中国に強い態度が取れないようです。
日本政府には、北朝鮮・拉致の解決に、中国の協力を期待する向きがあるのでしょうか。人権尊重の考えが希薄な中国にそれは期待できません。
日本政府は人権尊重の見地から、中国の異民族に対する対応について、はっきりした意思表示を行うべきだと思います。毒入り餃子については、中国の中でも同じ事件が起こっており、中国に歴然とした非があるのに謝罪しようとしない彼等の態度は当然非難されるべきです。これについても黙っているのは、彼等の非を容認することになります。

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