中国・図門江地区の開発と中ロ朝の新たな動き?

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中国・図門江

筆者は先の記事、『ライス国務長官は考えを変えるべきである!!!』(今後A記事と呼ぶ)で、

『米国務省の内部は、本当にレフコウィッツ氏の考えに完全に反対なのであろうか。現実に6か国協議で決められた通りに計画が進んでいないことは確かである。現状でも、寧辺(ヨンビョン)の核関連施設の完全な解体・運転停止が終わっていない。さらに高濃縮ウランの開発計画の内容報告が全く杜撰で報告になっていない。ヒル国務次官補自身が、進捗状況が正常だとは認めていない。

この時期、中国・韓国に北朝鮮に核放棄をさせようという熱意が無く、金正日(キムジョンイル)体制と和解ムードまで出始めている。かてて加えて中国、ロシアなどに北朝鮮と経済協力を行って日本海へ進出しようという野心までが見え隠れしている』

と述べた。

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実は、今朝、1月26日朝日新聞・朝刊9面(国際面)に、『国境鉄道、中ロ朝が再開へ前進、貨物の輸送条件で合意』という記事が出ていた。

北朝鮮北東部の日本海側の中ロ朝の3ヶ国の国境地帯では、図門江を挟んで西側に北朝鮮の豆満江、東側にロシアのハサン、そして北側に中国の防川が存在し、北朝鮮の豆満江とロシアのハサン間は鉄道で結ばれ、シベリア鉄道に繋がっている。さらに中国の防川までは図門江(川の名称)沿いに走る中国の鉄道が繋がっている。 この防川と北朝鮮の豆満江が鉄道で結ばれれば、中国は豆満江を通ってロシアのハサンへ繋がり、さらに北朝鮮の日本海側の清津港に繋がる。この辺の合意が、中国の図門で、昨年12月25日に、中ロ朝間で取り交わされたのではないかと、筆者は推定する。

中国は昨年5月頃、ロシアとの間で、中国の図門江地区の協力開発推進を相談しているという報道がある。この会議に参加した専門家たちは、図門江地区には金属、鉱産物、水資源、木材と海産物など多くの自然資源があり、また吉林省は森林資源、農業、漁業、非鉄金属と観光など5つの分野でロシア側と協力し、図門江地区の開発を共同で推進していくことができるとしていた。

これらの構想が、最近現実味を帯びてきた感がある。図門江地区と吉林省の開発に中ロが協力し、北朝鮮が鉄道輸送を通じてその開発に参画し、中ロ朝間の結束を図ろうというものである。ただこの計画の実現に至る克服を擁する問題がどの程度のものであるかは、筆者には分からない。

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中国の図門江地区や吉林省の開発は結構なことである。ただそれが近隣諸国に対して悪影響を及ぼしたり、覇権主義的な考えによるものであれば、看過できない。中ロ朝の3国間の上記のような協調行為は、現在、続いている6カ国協議の結果の進行状況を阻害するようなものであってはならない。もし、阻害するようなものであれば、日米韓の3国はこのような阻害を排除するような防護措置を講じなくてはならない.。

これについて米国務省はどのように考えているのであろうか?


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