台湾の国連加盟拒否への反論!!!

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「台湾」名で国連加盟を申請

朝日新聞の報道「台湾」名で国連加盟を申請 中国は「断固反対」(2007年07月20日22時
53分)
によれば、
 台湾の中央通信によると、台湾当局は19日、初めて「台湾」名での国連加盟申請書を潘基文(パン・ギムン)事務総長あてに提出した。申請の動きを警戒してきた中国外務省は20日、「中国からの台湾の分裂を狙ったもので断固反対する」との非難談話を発表した。
 台湾は「一つの中国」を掲げていた国民党政権時代から「中華民国」名で昨年まで14年連続、国連加盟を申請してきた。独立志向の民進党政権を率いる陳水 扁(チェン・ショイピエン)総統が今回「台湾」名で申請したのは、台湾の存在を国際社会にアピールすると同時に、住民の「台湾人」意識を高めて来年の立法 院(国会)選や総統選を有利に運ぼうという狙いがあるのは間違いない。
 台湾の国連加盟はこれまでと同様、中国などの反対で実現する可能性はない。また中台関係の現状を変更する動きとして米国からも批判されるおそれもある。

とある。

更に同じく朝日新聞の報道台湾の国連加盟申請、受理せずに返却 (2007年07月24日10時33分) によれば、『台湾が国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長あてに提出していた国連加盟申請書について、中台関係の現状を変更する動きとして米国からも批判されるとのおそれに基づき、受理せずに返却した』と発表した。 台湾は昨年まで14年連続で、「中華民国」名で台湾の国連加盟を総会の議題に取り上げるよう求めてきた。今回は独立志向の民進党政権を率いる陳水扁(チェン・ショイピエン)総統が初めて「台湾」名で新加盟国として申請した。
とある。

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要するに、台湾が国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長あてに初めて「台湾」という名称で提出していた国連加盟申請書について、事務総長報道官は23日、「一つの中国」の原則に基づき、受理せずに返却したと発表したという結論である。
 
しかし、この報道の中で何箇所か合意できない少なくとも2箇所の不適切な間違いがあるのでこれらを指摘し、今回の台湾の国連加盟拒否にたいし反論する。それらは次の2箇所である。

(A)中国外務省の「中国からの台湾の分裂を狙うもの」発言
(B)中台関係の現状を変更する動きとして米国からも批判されるおそれ

これらの2点について次に考えてみる。

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(A)中国からの台湾の分裂を狙うもの
この文章は元々おかしい。台湾はこれまで中国のものであり、それからの分裂と言うことである。ところが台湾は中国の一部であると言う事実は無いのである。いかにも中国の驕り高ぶった態度が見え見えである。

台湾が中国の一部であるとの誤解は、中国の言いがかりで一方的な主張の結果生じたものであり、これに巧妙に騙された米国の重大な政策ミスによるものである。台湾は台湾であり、独立国家であるはずである。

太平洋戦争に日本が敗北した時に、台湾は日本政府の手から離れた。このときサンフランシスコ条約では台湾は中国領土だとは明記されていないのである。そして当時台湾に逃亡していた中国国民政府(蒋介石)の支配するところとなった。その後、国民党が台湾政府を樹立し、中華民国と名乗った。現在は民進党が政権の座についている。現在の中華人民共和国(現在の中国)の支配下に入ったことは一度もない。

現在の中国はアメリカと平和条約を結ぶにあたり、中国は米国に対し、米中三つの共同コミュニケ(1972年~1982年)なるものを言わしめた。詳しくは(注)を参照されたい。ただ1972年にニクソン大統領と毛沢東国家主席の間に米中共同コミュニケの形で、「上海コミュニケ」を発表している。その内容は、米中関係の正常化の始まりを示すものであり、米国に、「中国は一つしかなく、台湾は中国の一部分であることを認識し、この立場に異議を提出しない」と言わしめている。これは米国の最大の失敗であった。

中国は日本にたいしては、1972年に田中首相と毛沢東首席との間で、日中共同声明を発表している。
日本は台湾が中国固有の領土であることを尊重する」となっている。ここで注意すべきことは尊重するとなっているだけで、「承認するとはなっていない」ことである。

アメリカはその後、三つの共同コミュニケで、台湾を中国領土と認めたことを後悔し、それに対し歯止めとなる台湾関係法なる法律を作り、台湾へ武器売却を許すこととした。

(B)中台関係の現状を変更する動き
中台関係の現状とは何か。筆者は台湾はひとつの国家であり、中国に隷属するものではないと考えている。したがって表面的にせよ、台湾派中国の一部だなどと間違った言質を取られている米国とは考え方が違ってくる。したがって筆者にはこの頃の中国の動きの方が現状を変更する動きと見えてくる。

中国政府は長年にわたって、台湾が国家でないと決めつけ、それを世界の各国々に宣伝し、場合により金礫で中国に靡かせている。最近では、中国は中南米のコスタリカに520億の金礫を投げつけて、この国を台湾から中国支持に鞍替えさせた。残る台湾支持の24カ国もこの手を使うか、あるいは別の外交手段に訴えようとしているそうだ。

正に人を人とも思わない人を喰った仕打である。アメリカ自身何も言わない。勿論、欧米諸国、ロシアも何も言わない。筆者が記事中国の対日米戦略に勝利するには? で主張した中国の第一次防衛ラインが徐々に中国に獲得されかけていることに米国は気がついていないのである。日本の中にもそれに気が付いているのに知らぬふりをしている人がいる。中には喜んでいる人がいるかもしれない。

最近の日本人には、台湾が中国の領土であると本気で信じ込んでいる人がいる。これまでネット上で政治外交面で活躍していたAY某氏は、この頃「朝日」のコメンテータになっているようであるが、彼はネット上で台湾を中国領土として紹介していた。これは北朝鮮に拉致が無いと言っているようなものである。

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述したように、(A)の「中国からの台湾の分裂を狙うもの」という考えは、中国側のみから考えた一方的な考え方であり、台湾や日本側から見て全く間違いであり、又(B)の「中台関係の現状を変更する動き」も中国や米国から見た一方的な考え方である。これらの考えは、明らかに大国の利益と驕りのみを考え、小国の誇りは無視しようとする大国の搾取的かつ覇権的考え方である。このような考えには賛成できない。このような理由から、今回の台湾の国連加盟申請に対する拒否には断固反対する。

(注)
(A)1972年2月28日に、ニクソン大統領と毛沢東国家主席の間に米中共同コミュニケ(中美聨合公報)の形で、「上海コミュニケ」を発表している。その内容は、米中関係の正常化の始まりを示すものであり、米国は、「中国は一つしかなく、台湾は中国の一部分であることを認識し、この立場に異議を提出しない」としている。かくして米国は共産中国(中華人民共和国)との間に正式に国交を樹立した。
(B)1978年12月16日には、「外交関係樹立に関する米中コミュニケ」が発表された。
(C)1982年8月17日には、「台湾向け武器売却に関する米中コミュニケ」が発表された。

私の歴史〈その3〉生まれ故郷台湾を求めて―独立して国連へ









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この記事へのコメント

フウチソウ
2007年07月30日 18:04
記事を繰り返し読みながら、中国と台湾との関係、その背景にある歴史と日本との関わり、米中国交の経緯、いろいろ勉強させて頂きました。恥ずかしながら朧気ながらしか知らないのです。独立国家でありながら台湾を名乗れない、認めらて貰えないとは誠にお気の毒です。
2007年07月30日 20:10
フウチソウ様
丁寧にお読み頂き、有難うございました。米国は10年以上にわたって中国に執拗に迫られて、3つの米中共同コミュニケを発表させられ、その結果米中平和条約を結びました。この時点で台湾との国交は断絶したのですが、それに代わるものとして米国内法として台湾関係法が制定されました(1970年代と思う)。これはいわば台湾を中国の侵略から守る法律です。
2007年07月30日 20:12
(上に続く)現状では中国の軍備の拡充が、年間15兆円という
急ピッチで進んでおり、超低音潜水艦、ステルス戦闘機、宇宙兵器、航空母艦などの研究開発・建造が大規模に勧められております。ここのところ
米国はこのような中国の軍事力と事を構えるのを
避けようとする傾向が見え、台湾の国連加盟には中国と米国が真っ向から反対しました。台湾は、最近の米国のどちらかと言うと中国よりの政策の犠牲になっているように見えます。
日本の政治家は小生より20歳以上若い人びとですが、軍備拡充と覇権主義に凝り固まり、かつ非人道国家である中国の実態が分からぬ親中派の人が多いように思えます。意外と彼等に中国から政治資金が流れている可能性があります。米下院での中国の金礫ロビー活動を見れば、その可能性ありと見たほうが正しいと思います。クリントン大統領も選挙前に中国から金を貰ったといわれております。
2007年08月02日 03:47
2007年08月01日20時48分付けの朝日新聞報道によれば、「台湾の総統府は1日、台湾名義での国連加盟を求める申請書を潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が受理しなかったことに対し、「メンバーの加盟問題は国連総会や安全保障理事会で決められる議題」として抗議し、改めて国連総会での審理を求める陳水扁(チェン・ショイピエン)総統の手紙を潘事務総長に渡したと発表した」そうである。 国連事務総長が独断でつき返してきたこと自体、越権行為である。台湾政府の抗議は当然である。
2007年08月02日 10:18
前の国連事務総長のアナンも無能だと思っていたが。今回のパン・ギムンもそれに輪をかけて無能だ。中国と米国に阿って顔色を窺がっている。こんな程度の低い人物を事務総長にしたのは、恐らくは韓国と中米との間で裏の駆け引きがあったのであろう。国連は大国の顔色を見ながら行動する機関ではないのである。

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