台湾の国連加盟住民投票への米国の反応?

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筆者は記事台湾に関する米国務省声明の意味するものは? の中で台湾の陳水扁総統が6月18日、「台湾」名義で国連加盟を目指すことの賛否を問う住民投票を、来春の総統選と同時実施すると 発表したことに対し、米中両国が反対していることを述べた。筆者は、さらに「中国自身がその原因を作っている最大の元凶でありながら、台湾を非難するのは、自らに唾を吐きかけるようなものである。中国が反対するのは、いつものことであり、それ程驚かない。ただ、米国務省がマコーマック報道官の名において、いち早く反対を表明したことについては、少なからぬ危惧の念を覚える」と述べた。

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さらに日経6月20日・報道によれば、マコーマック氏は「加盟条件を国家に限らない国際機関への台湾の加盟は支持する。しかし台湾の地位を一方的に変更しようとするいかなる提案にも米国は反対する」と述べたそうである。これは、大国、中国に遠慮しての言葉であろうが、『加盟条件を国家に限らない』とはどういうことか、『台湾の地位を一方的に変更する』とはどういうことか。筆者はこれには異議を唱える。
(a)『加盟条件を国家に限らない』とは台湾を国家として認めていないと言うことか。
(b)『台湾の地位を一方的に変更する』とは台湾は元々国家でないということか。
(c)更に一方的にとは何処に対して一方的なのか。正しいことを主張するのに一方的とはどういうことか。

マコーマックという人は余程国語力が無いか、訳者の誤訳と思いたいくらいである。

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ブッシュ大統領になってからネオコン(neo-conservertive、新保守主義)が主唱され、台湾関係法が重視されるようになったと思っていた。ところが最近になって、またクリントン時代に戻って台湾に対する三つの米中共同声明や三不政策が力を取り戻したように思える。要するにこれらの声明や政策は「米国は、台湾が中国の一部であることを認めろ」という中国の主張なのである(これについては(注)に述べる)。マコーマック氏には国語力が無いのではなくて、このような背景に影響されているのである。

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なお、台湾・即時新聞 の報道民進黨民調:7成一民眾贊成台灣加入聯合國 によれば、民進党は6月20日、最新の世論調査を発表したそうである。その結果によれば、台湾の名義で国連に加盟することに71%の国民が賛成し、国民党系支持者でも55%が賛成しているそうである。また53%が国民投票と総統選挙と同時実行に賛成しているそうである。

なお、驚いたことがあるので追記する。今回の台湾の国連加盟拒否について、国民党の大統領候補である馬英九氏が、意外にもアメリカに猛烈に抗議したそうである。馬氏はアメリカが台湾に干渉することに抗議し、2300万人の台湾人に対し、国連に代表がいないことはおかしいと強調したそうである。

中国はともあれ、米国はこのような台湾の民衆の考え方をどのように思っているのであろうか。中国13億の国民に較べれば、僅か2300万人の考えなど取るに足りないと思っているのであろうか。

〔注〕
(A)1972年2月28日に、ニクソン大統領と毛沢東国家主席の間に米中共同コミュニケ(中美聨合公報)の形で、「上海コミュニケ」を発表している。その内容は、米中関係の正常化の始まりを示すものであり、米国は、「中国は一つしかなく、台湾は中国の一部分であることを認識し、この立場に異議を提出しない」としている。かくして米国は共産中国(中華人民共和国)との間に正式に国交を樹立した。
(B)1978年12月16日には、「外交関係樹立に関する米中コミュニケ」が発表された。
(C)1982年8月17日には、「台湾向け武器売却に関する米中コミュニケ」が発表された。

私の歴史〈その3〉生まれ故郷台湾を求めて―独立して国連へ

この記事へのコメント

2007年07月30日 05:32
 わたしのレスが消えている???
罵愚
2007年07月30日 05:34
 ゴメ~ン、、勘違いだった。このふたつを消してくださ~い。

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