クローズ方式ブログの功罪について

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このWebry Blog に最初にお世話になったのが、2005年11月10日である。1年8ヶ月続いたことになる。その間、多くのブロガーの方にお読み頂き、数々のコメントやTBを頂戴したことを、深く感謝している。その間、筆者の記事内容が政治・外交・国際という限られた分野であったためか、特に激しい異論や、攻撃に曝されることなく、無事に今日まで続けることが出来たことは幸いであったと感謝している。ただこれは、筆者の記事がそれ程特色が無く、先鋭な意見でもなく、興味深いものではないと言う事実を物語っているのかもしれない。

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筆者は、ブログの記述を通じて、アクセス数の多さを誇るブロガになろうなどという大それた野望もないし、記事の投稿数を誇るブロガになろうなどとは思っていない。第一、年齢的にもそのような体力も気力も無い。そして扱っている分野は自分の専門ではない。したがって記述する内容は専門性が乏しく、いわば素人の内容である。

ただ、素人なるがゆえに記載する内容はなるべく忠実にと思い、新聞、TV、ネットなどの情報をまめに調べ、出来るだけ自分の意見を盛り込むように努力しているつもりである。新しい記事である限り新奇性がなければならない。しかし、時間と労力には限度がある。自分自身でも少しずつ限界を感じ始めている今日、この頃ではある。
とは言うものの、アクセスしていただける方の少しでもお役に立てばと願って記事を書くように努めている。すべて孤軍奮闘の状態である。毎日何本かの記事を書こうなどとは考えてもいないし、自分にそのような過重な負担を課さねばならぬ謂れもない。だから気は楽である。
しかし共同作業が出来たらという欲求が無いわけではない。

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最近、ブログの方式にクローズ方式なるものを聞くようになった。どういう方式かはよくは知らないが、ある特別な人間関係にある人達が集まって、その人たちの仲間内だけに情報の交換を許すグループよりなる人たちの採るブログ方式である。筆者は、このクローズ方式なるものを次のように定義する(注:異議のある方はご指摘いただきたい)。これには筆者の独断が入っていることをお許しいただきたい。

いま、このクローズ方式に属する人のグループをG、グループGの人達をG_manとしよう。そしてグループGの機能は次のようなものであるとする。
(1)G_manは記事を書いて自分達の所属ブログT_blog(例えば WebryBlog)へ記事を投稿できる。
(2)G_man はT_blog内の全ての記事を読み、かつT_blog内の自分の目指した記事内ではコメントの往復は可能である。しかし
(3)G_manは、自分の記事へアクセスしようとする自分のグループG内のブロガー及び指定した特定のブロガー以外の全てのブロガーからのコメント及びTBを拒否できる。

このクローズ方式なるものは
(1)仲間内のみで同じ情報を共有でき、いちいちその情報引用の釈明の必要は無く、その分、議論の中味を深めることが出来ると共に、共有情報の蓄積増大が可能である、
(2)情報を共有しているので、他人の情報を無断で使用したとか、コピーした、盗用したなどの騒ぎは発生しえない、
(3)意見の異なる個人、グループとの煩雑な交流を避けることができ、聞きたくも無い非生産的な意見を聞いたり、それに答えたりする必要が無い。無用な精神的疲労を避けることが出来る。さらに違法なサイバー攻撃を避けることが出来る。
(4)そのグループ特有の優れた主張を作成できる。
などの利点を持つと思われる。

その反面、
(1)自己満足のみに陥りやすく、
(2)自分のグループを神格化し過ぎて、排他的になる、
(3)優れた意見であるにもかかわらず、その意見を自分のグループ内のみに留め、他グループを啓蒙できない、
(4)自分のグループを守ることに熱心な余り、自グループに属する個人に対する外部の正しい批判も悪として処理する可能性がある。そしてその違反者を敵として処理する
という欠点をも持っている。

このクローズ方式なるものは、共同作業にメリットを見いだそうとする方式であるが、上記の欠点(3)および(4)は、ブログを公共の利益に資そうとする場合には、決定的な欠点となる。

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下記はクローズ方式に近い方式を取っていると主張されるピアニスト氏にたいする筆者のコメントの一部である(このピアニスト氏の記事については
久間事件・(7)・私のブログ を参照されたい)。

貴殿は、「貴殿のグループでは、グループ以外に記事を公開してはいるが、グループ内の人びとは、大部分のコメントやTBは消去している」と指摘しておられます。勿論、内容審査の結果で消去しておられると思いますが、この方式は準クローズ方式ということになります。

貴殿は、「他人に何を言われるか、を気にせずに、正直に自分の考えを記述するのが重要ならば、Y君らのように、最初から公表しなければ良かったのである」と言っておられますが、勘の鈍い当方にはご趣旨が良く分かりません。
この文章を、「この意見は、他人に何を言われるかを気にせずに、正直に自分の考えを記述するのが重要と思われる極めて貴重な意見であったにもかかわらず、公表したところ、謂れもない批判と非難の攻撃を受けた。このような理由の無い荒唐無稽な非難を受けるのであれば、Y君らのクローズグループだけの中に留めた発表にしておいた方が良かった」という内容と解釈させて頂きます。

一般に、ブロガーの中には、他人の真面目な意見に、好き好んで難癖を付け、しかも執拗に食い下がって来て非難攻撃する連中が、しばしば見受けられます。こういう輩は、根拠も無く嫌がらせをすることを、生き甲斐としているのです。一種のヤクザ・ブロガーとでも言いましょうか。

貴殿のご意見が正論であれば、何もクローズ方式に入り込まれること無く、堂々と主張していただくことを希望いたします。

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この最後の主張は、上記のクローズ方式の欠点(3)の克服を願った筆者の主張である。
筆者は、折角、伸びようとしている優れた才能を、防御壁を築かねばならないような状態に追い込もうとする心無い輩の存在に抗議し、反省を促すものである。
ただ、種々の攻撃の中で、全てが心無い攻撃であると受け取らないようにして欲しいとも願うものである。これらの攻撃の中には、単なる中傷ではなく、攻撃者自体の自己防衛に類するものもあり得ることにご注意いただきたい。攻撃者の中には稀に自分が被害者と認識して攻撃する場合がある。そしてそれが客観的に正しい場合がありうる。このような攻撃者まで敵と見なさないようにしてもらいたい。すなわち、上記の欠点(4)については、重々、注意して頂きたいのである。


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この記事へのコメント

佐久間象川
2007年07月22日 04:01
東郷様、TBを有難う御座いました。
伝統文化と常識の変遷(4)に書いた、文芸春秋の海軍の記事を、もし東郷様がお読みだったら、pp.159ー161の辺りを思い返してください。
「最後の海軍大将」井上成美の影響を受けている我々はP君の気持が非常に良く分ります。 彼も既に何度も記事の中に書いて居る事を、東郷様からコメントを頂いてもご返答差上げないとは思いますが、我々は皆、東郷様を仲間に近い存在と認識しているので、彼もお気持は良く理解している筈です。
P君だって、迷っているだけで、未だ何も決めていないが、私やキャズ君は、今後も全く今迄どおりで何も変わらないので、宜しくお願いします。
尚、ついでで恐縮ですが、あの海軍の記事を見て、「賀屋興宣」という人物を見直し、死後の評価も気の毒に、と思いました。
また、この東郷様の記事の冒頭は、非常に謙遜して書いておられるが、私は東郷様は忍耐強い肩だと毎回尊敬の念で見ておりました。
2007年07月22日 18:50
佐久間象川様
ご丁寧なコメントを頂き、有難うございました。
井上海軍大将は、非情に頭脳明敏で鋭く正確な見通しの聞く方だったそうですが、どうしてこういう人が最高指導者として当時の軍を指導されなかったのか不思議でなりません。
日本人の組織造りにはには意外と氏、素性とか家柄、宮家などを尊重する慣わしがあって、その人物の人格・頭脳などは二の次になる傾向があります。これは日本人の古来からの「差別」を尊重する悪習の結果です。
ピアニスト氏は、井上海軍大将に傾倒しておられる由、強い信念を持っておられるのでしょう。しかしご自分のみの殻に閉じ籠ることよりも、広く大衆に接し、彼等を指導しようという立場をお取りになった方がより積極的だと思うのですが。
賀屋興宣蔵相は、陸軍の暴走に批判的であったとか、A級戦犯として亡くなられたのはお気の毒でした。どこかで名誉回復を考えてあげられると宜しいですね。
今後とも佐久間様、キャズ様、ピアニスト様には色々とお世話になりますが宜しくお願いいたします。

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