「バイオ・ガソリン販売開始」について

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バイオ・ガソリン販売開始」について
変人キャズ様
小生の記事 「我が国が併呑されそうになってからでは遅い!!! 」 にたいし、TBを頂き、有難うございました。 「バイオ・ガソリン販売開始」に関するご意見を拝聴し、考えさせられるものがありました。

日本は、バイオエタノールの研究に関し、乗り遅れたものの、ようやく試験販売開始に至った由、日本人としては、喜ぶべきことと思います。しかし、その陰には、貴殿の指摘しておられるような四半世紀前の立ち遅れた状況があったことを知り、口惜しく思いました。同時に、「地球温暖化の問題、その対策としての代替エネルギー開発の必要性」に関する古くからの貴殿の着眼と、先駆者としてのご苦労に敬意を表します。

貴殿は、1980年ごろのマイアミでの国際会議の状況を説明しておられます。当時から、ブラジルは、国策としてバイオエタノールの実用化を進め、欧米でも、開発研究に携わっていたとのことでした。日本だけが、何故、立ち遅れたのでしょうか。研究開発に当たっては、長期的、世界的視野に立った基礎から、応用、実用化に至る国家としての計画・立案が必要です。

バイオエタノールについては、この面で不備があったと思われます。研究開発に当たって、得てして、基礎研究よりも開発研究が重要視され、長期的研究よりも短期的研究が重視される傾向があります。先のことや難しいことよりも、直ぐ目の前の事で、直ぐに利益に結び付くことが優先されます。他人の様子を視ていて、旨く行きそうであれば飛びついて自分も同じことを始めようとする。そして研究投資の費用を出来るだけ少なくしようとします。

しかしこの考え方はもう古くなりました。是正されねばなりません。失敗を繰り返す初期投資を恐れてはなりません。知的所有権の重要性は、開発までにかけられた投資額と努力に比例するわけですから、将来、実現の見込みがあると考えられる研究投資は、思い切って早期に行なうべきだと思います。これが国際的な尊敬を受けることにもなると思います。

貴殿は、1980年頃のマイアミの国際会議で、イタリア人によるバイオエタノール自動車の研究発表で、彼が述べた言葉を記述しておられます。
彼は「我々は未だ、この程度の成績しか実現できないが、将来の人類のために努力して、何とか実用のレベルまで改善していかないといけない。その内に、実用が目に見える段階になると、また、日本が乗り出してきて経済的成果を稼いで行くようになるだろうが、人類の未来の為には、今、我々が基礎的な努力をしなければならない」と述べ、それに対し、聴衆の独・仏の参加者からも、同調した発言があったとのことです。

これは、確かに日本にとって恥辱的な発言です。彼等は、日和見的ではなく失敗に失敗を重ねながら試行錯誤を続けて実用化への研究を続けることを真の研究と見なしており、明らかに日本が日和見的であることを非難しております。この発言は日本人の出席者が少なかったことにも起因してなされた発言かもしれません。

イタリヤは米国で乗用車の販売で日本車と競争して、日本に完敗しました。イタリアのフィアットはトヨタのカローラには、特に信頼性で及ばなかったのです。この辺の「腹いせ」が会議での発言に現れているのかもしれません。それにしても、この発言は日本にとって恥辱です。反省の材料とすべき言であると思います。

貴殿は、会議への日本人の参加登録者は多数であり、その殆どは通産省の役人であッたが、会議への実際の出席者は殆ど皆無であったことを指摘しておられます。イタリア人の発言はこれを見抜いてなされた発言かもしれません。

通産省の役人の会議への不参加の理由は、
(1)専門家でなく、専門的知識がない → 内容に無関心、
(2)語学(英語)に堪能ではない → 会議に参加したくない、
(3)出張報告の内容審査が甘い → 出張報告は適当でよい、
ことによると思います。

彼等、通産省の役人は、国民の血税で出張していながら、国の将来を考えようとせず、外国人が日本のことをどう考えているか探ろうともしない。彼等は監督者がいなければ、羽を伸ばす良いチャンスと考え、公僕であることを忘れ、役得という罠に落ち込んでしまうのです。
これは、確かにおかしな現象で、厳重に是正されるべきです。

ドイツの元首相が、「日本人は外国へ行くと、その国の人々と接触しようとしない。必ず集団で行動をして仲間同士で固まってしまう」と批判している記事を読んだことがあります。日本人がこのようになる最大の理由は、日本人には、言語にたいする生まれつきの抜きがたい恐怖と劣等感があることでしょう。ヨーロッパでは、英独仏の3ヶ国語を話すのは常識のようです。日本がこのようになるのは何時のことでしょうか。

貴殿の尊いご経験で、多くの教訓を学びました。反省すべきことは反省せねばならないと思います。

図解 バイオエタノール最前線

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この記事へのコメント

東郷幹夫
2007年06月12日 14:29
二人のピアニスト様
小生のこの記事へのTB有難うございました。クルーズ船でのご体験は、山あり谷ありであったであろう長い人生を、ご夫妻揃って乗り越えて来られたという貴重なご実績があってこその結果であろうと思います。映画の中の情景や出来事は、そのようなご実績の中のご体験と重ね合わせることによって本当に実感出来るのではないかと思います。貴重なご体験をお喜び申し上げます。、

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