6カ国協議の合意への賛成表明を批判する

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筆者は、このブログ記事で、しばしば北朝鮮による拉致問題や、6カ国協議について述べて来た((参考1)、(参考2))。 ここでは、2月13日の6カ国協議の合意を受けて、各方面から寄せられた賛成表明について考えてみる。

それらの表明は、次のようなものであった。

(1)米国ブッシュ大統領は「私は満足している」との声明を出した。
(2)米国ライス国務長官は「正しい方向への希望が持てる。重要な第一歩だ」と評価し、「さらに多国籍の合意であり、中国がカギを握る形で関与した」と評価した。

(3)国連事務総長バンギムン氏は「朝鮮半島の非核化に向けた最初の実質的段階として強く歓迎する」と述べた。
(4)国連の中国次席大使劉振民氏は、「国連の制裁は6カ国協議再開を促すための手段にすぎなかった(国連の制裁解除の方向に動くべきだ)」と述べた。

  この中で、声明または表明の(1)と(2)は共に米国の当事者からなされたものであり、米国がイラク戦争の遂行のために、アジアに手が回らないので、方針を変更しようとする過程が円滑に進展し始めたことに対する満足の意を表明したものであろう。

  米国はイラク戦争遂行のためにはアジアを無視してもよいのだ。最大の友好国である日本の拉致問題を無視しても、北朝鮮をテロ支援国家指定から解除し、国交回復をしようとしている。そのために中国の北朝鮮に対する立場(中朝相互援助条約を結んでいる立場)を巧く利用しようとしている。これは却って北朝鮮を中国の隷下に押しやる結果となろう。

話は反れるが、アフリカ系米国人は何故か中国人にコンプレックスがあるように思えてならない。パウエル前国務長官は中国で、「台湾は中国領土である(注)」と失言し、台湾の人々の顰蹙を買ったことがあった。ライス国務長官の「中国がカギを握る形で関与した」発言も、ひどく中国のプライドに阿る発言である。

バンギムンなどは、米国の裏の支持があって、国連事務総長になれた男である。最も事務総長は余り権限が無い。権限を握っているのは安保理の理事国である。したがって、彼の言うことはそれ程、重みが無い。大方、自分が韓国の外交通商相の時の南北間の調整に苦心した結果が実ったとでも言いたいのであろう。

中国の劉振民の言は、如何にも日本の拉致問題を無視した言い方であり、親北朝鮮的な
発想である。そもそも中国人は、本来、日本人を軽んじて来た人種であり、異常なほど尊大な、プライドの塊のような人種である。 しかも話が大きい。換言すれば嘘つきだということである。こういう人間の言うことは信用できない。

 総合すれば、今度の一連の[6カ国協議の合意への賛成表明] は空々しい感じがして、喜べない。日本の拉致問題などはが完全に無視されている。米国は元々、人権を重視する国と聞いていた。 全体として、今回も日本国民の人権が無視されたという疎外感を感じる。

(注)実は日本人の中にも台湾は中国領土だと思い込んで恥じない人が多い。台湾は台湾であり、独立国家なのである。中国が台湾を自国の領土として簒奪しようとして、世界中に納得させようとしている。中国はこのために様様々な外交的な裏交渉を試みてきた。台湾が本当に中国領土となったときの恐ろしさが、日本の若い人には分からぬらしい。日本が中国に朝貢する国になる程度で済むならまだしも、完全にお中国領土となりかねないのである。

07/02/15  東郷 幹夫



(参考1)今回の6カ国協議の妥結案には数多の疑問がある!!!
http://mikitogo.at.webry.info/200702/article_19.html
(参考2) 6者協議の合意内容の問題点
http://mikitogo.at.webry.info/200702/article_20.html
「北朝鮮核実験」に続くもの―核拡散は止まらない

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