深山飛水の思いつくまま日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 埼玉県・防災ヘリ「あらかわ1」の墜落と5名死亡の現実

<<   作成日時 : 2010/08/04 10:02   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 5

画像

図1 山岳遭難事故・救助作業中に墜落の埼玉県・防災ヘリ「あらかわ1」


ここでは、『埼玉県・防災ヘリ「あらかわ1」の墜落と5名死亡』という2次災害の重大な現実に直面し、最初にこの防災ヘリ墜落の経緯を箇条書きで述べる。

@遭難した女性を含む計9人のグループは7月24日から山に入った。沢登りが目的だったように思われる。グループ・リーダーは三尾彰氏(59)であり、同氏は東京都勤労者山岳連盟理事であった。
同氏は登山の専門家であった。そのような人が今回の災害の元になった危険な登山を推進した。
A上記女性(氏名不詳)(55)=川崎市は、24日午後4時頃、埼玉県秩父市の「ぶどう沢」付近で沢登り中に、滝つぼに転落した。
B三尾氏は、25日午前8時半ごろ、110番し,救助を求めた。携帯電話が通じなかったため、山頂に移動して連絡を行った。それにしても、彼は事故の起きた24日の内に救助を要請しなかったのであろうか。Cこれに応じて埼玉県の防災ヘリコプター「あらかわ1」が救助に向かった。
Dヘリは滝つぼに落ちたこの女性を救助するため、ホバーリング状態でヘリの姿勢を維持しながら、救助隊員2名を地上に下ろした。
Eその直後にヘリは異常状態を示し墜落した。
F地上に降りた救助隊員2名以外の5名の搭乗者が全員死亡した。

死亡された人々は次の通りである。
●機長(本田航空)・ 松本章さん(54)、
●副操縦士(本田航空)・ 西川真一さん(32)、
●県防災航空隊員・ 中込良昌さん(42)
●県防災航空隊員・ 戸張憲一さん(32)
●秩父消防本部隊員・ 大沢敦さん(33)

死亡された5人の方々に深甚なる哀悼の意を捧げる。

G群馬県の防災ヘリは現場近くへ向かった(図2参照)が、上記の5人の人々の遺体収容に当たったのみであった。

H女性はヘリ墜落後に、別の救助隊によって病院搬送されたが、25日夜、死亡が確認された。

画像

図2 墜落ヘリ救助のため現場到着の群馬県防災ヘリ


埼玉県の防災ヘリコプター「あらかわ1」の墜落原因については、(参考1)、(参考2)及び(参考3)にが色々詳しく述べている。山岳地帯の沢付近のような急斜面の山肌の迫った地形の上空でのヘリコプターのホバリングは危険で困難とされている。瞬時に起きる激しい気流の変化や天候変化などによる空気の急激な密度変化はヘリコプターのホバリングを著しく不安定にする。昨年9月に高山市の北アルプス・奥穂高岳では、岐阜県の救難ヘリがホバリングしながら遭難者をロープで引き上げ中にローターが山肌に接触してバランスを崩し、墜落して乗員3人が死亡した。

遭難者救出に向かった救難ヘリ機が二次災害に遭う。考えてみればこのような愚かな話はない。今後は、山岳地帯の地形が狭隘な地域ではヘリコプタによる救出は行わないように法規制したらどうであろうか。

それにもまして期待されるのは、登山者に対する厳重な規制と責任感である。登山者については、登山の日程計画、経路計画、装備、健康状態、登山の経験の程度などをつぶさに検閲する機関を地方自治体ごとに設け、違反する者には厳重な罰則を科する必要がある。

さらには非常事態の場合の対策、あるいは事故に対する自己責任と決意を、登山者に対して厳重に問う必要がある。特に自己の過ちによって自分に生じた災害は、自ら処置し、救援を仰がない。場合によっては、自裁して果てる覚悟を要求する必要がある。


*****************(終わり)*****************

(参考1a)【ヘリ墜落】事故相次ぐ山岳救助  空中静止“魔の時間”に何が… (1/2ページ) (2010.7.25 20:37) 産経http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100725/dst1007252039029-n1.htm?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
 救助活動中のヘリコプター墜落事故は、過去にも起きている。気流が不安定な山岳地帯でホバリングで空中静止しながら救助活動する時間は非常に操作が難しく危険な“魔の時間”とされる。その瞬間、ヘリに何が起きたのか−。事故原因究明が急がれる。
 墜落が起きた25日午前11時ごろ、現場は天候が悪く約2メートルの弱い風が吹いていたが、防災ヘリの機長からも「特に天候を不安視するような報告はなかった」(埼玉県防災航空センター)。だが、救助隊員2人がロープで地上に降下した直後に事故は起きた。
 航空機事故に詳しい航空ジャーナリストの青木謙知(よしとも)氏は「エンジントラブルといったさまざまな原因も考えられるが、メーンローター(回転翼)など機体の一部が切り立った山肌にぶつかった可能性がまず考えられる」と分析する。
 防災ヘリの墜落は昨年9月にも岐阜県高山市の北アルプス・奥穂高岳でも起き、乗員3人が死亡した。この際は、ヘリがホバリングしながら遭難者をロープで引き上げ中にローターが山肌に接触してバランスを崩したとみられている。
 平成19年6月には、奥穂高岳の長野県松本市側で、荷物をつり上げていたヘリが姿勢を崩し、メーンローターが雪面に接触して墜落した。国土交通省の事故報告書の中で、事故機の機長は「山の風は、地形の違いで風向きや強さが全然違う」と言及。報告書では、風向き・風速の瞬間的な変化が影響した可能性が高いと結論付けた。

(参考1b)【ヘリ墜落】事故相次ぐ山岳救助  空中静止“魔の時間”に何が… (2/2ページ) (2010.7.25 20:37) 産経http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100725/dst1007252039029-n2.htm
 山岳地帯でのヘリ飛行について、国交省幹部も「地形が複雑な上、風向きや風速が急に変化するため、操縦も現地に行ってから判断しなければいけないことが多い」と指摘。今回の事故でも墜落約30分後に雨雲が確認されており、天候や風向きが急に変化した可能性も否定できない。
 航空評論家の鍛治壮一氏は「山間部では、山に風が当たって上昇気流と下降気流が起きる。気流が不安定になり、空中で静止していること自体技術的に難しく、非常に危険。ホバリング時はちょっとした風でも影響を受ける」。
 青木氏も「ホバリングは空中で静止しているように見えても風に流されないように機体を風上に向け動かしている状態。風向きや風の強さが急に変わっても即座に反応できない場合がある」と強調している。

(参考2)【ヘリ墜落】救助しようとした転落女性も死亡 同行登山者「墜落は後で知った…」 (2010.7.25 23:50) 産経http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100725/dst1007252352038-n1.htm
  埼玉県の防災ヘリ墜落事故で、墜落したヘリは滝つぼに落ちた女性(55)=川崎市=を救助しようとしていた。女性はヘリ墜落後に、別の救助隊によって病院搬送されたが死亡した。
 女性は計9人で24日から山に入った。救助を求める通報をした東京都勤労者山岳連盟理事、三尾彰さん(59)が25日夜に会見。「ご迷惑をおかけしてすいませんでした」と頭を下げた。
 ヘリが墜落したときの状況について、三尾さんは「山頂にいてヘリの音が聞こえたが、落ちたことは知らなかった。あとで警察の方から聞いた」とショックを隠しきれない様子だった。

(参考3)埼玉・防災ヘリ墜落5人死亡 遭難救助中、2人は無事 (7/25 23:02) 山陽新聞http://www.sanyo.oni.co.jp/news_k/news/d/2010072501000136/
 25日午前11時10分ごろ、埼玉県秩父市大滝の山中で、山岳遭難者を救助中の県防災ヘリコプター「あらかわ1」が墜落した。県警によると、乗っていた機長松本章さん(54)、副操縦士西川真一さん(32)、県防災航空隊員の中込良昌さん(42)と戸張憲一さん(32)、秩父消防本部隊員大沢敦さん(33)の5人が死亡した。
 ヘリは県が本田航空(同県川島町)に運航を委託。沢登り中に滝つぼに落ちた女性(55)を救助するため上空でホバリングし、ロープで消防隊員ら2人を地上に降ろした後に墜落した。2人は無事で、うち1人が手の指に軽い打撲。
 運輸安全委員会は調査官3人を現地に派遣し、墜落の状況や原因を詳しく調べる。
 県警や県によると、墜落場所は山梨県境に近い国道140号雁坂トンネルの南3〜4キロで、山が深く急峻な沢付近。
 ヘリは5人が搭乗して川島町の県防災航空センターを離陸した後、いったん現場近くの公園に降りて秩父消防本部の隊員2人を乗せ、救助に向かった。
 女性が滝つぼに落ちたのは24日午後4時ごろ。同行者は携帯電話が通じなかったため、山頂に移動して25日午前8時半ごろ、110番した。女性は事故後の25日夜、死亡が確認された。(7/25 23:02)




沖縄基地とイラク戦争?米軍ヘリ墜落事故の深層 (岩波ブックレット)
岩波書店
伊波 洋一

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 沖縄基地とイラク戦争?米軍ヘリ墜落事故の深層 (岩波ブックレット) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

沖国大がアメリカに占領された日?8・13米軍ヘリ墜落事件から見えてきた沖縄/日本の縮図
青土社

ユーザレビュー:
ゴーマニズムの実証版 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 沖国大がアメリカに占領された日?8・13米軍ヘリ墜落事件から見えてきた沖縄/日本の縮図 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

バトルヘリ【tokai0508_point】
きむんぱす
サイズ・容量 ヘリ本体 3.3X17.5X6.7cm リモコン本体 13.5X14X6cm 窓付化粧

楽天市場 by バトルヘリ【tokai0508_point】 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
かわいい

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
フェラガモ 通販
埼玉県・防災ヘリ「あらかわ1」の墜落と5名死亡の現実 深山飛水の思いつくまま日記/ウェブリブログ ...続きを見る
フェラガモ 通販
2013/07/03 19:06

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
初めて投稿をさせていただきます。
私は、埼玉県防災航空隊第一期の際、副操縦士兼運行管理者に従事していた者です。JA6644に搭乗していました。
こちらのコメントの中に
『今後は、山岳地帯の地形が狭隘な地域ではヘリコプタによる救出は行わないように法規制したらどうであろうか。』
という記述がありますが、こういう場所だからこそ、救難ヘリの出動が必要となってくるのです。
地上の救助員が容易に現場までたどり着けず、一刻も早く要救助者の命を救うため、航空隊員(パイロット、救助員、運行管理、整備士)は日夜厳しい訓練を行なっています。
私自身、他県の航空隊に移り、現場にてメイン・ローターが木に接触し、機体のバランスが崩れ、激しいバイブレーションのなか、基地まで帰投した経験をしています。
つまり、救難ヘリが向かう現場は、容易な現場ではありません。見えない風との闘い。高高度で作業するためにギリギリの搭載燃料。天候の急激な変化。様々なマイナスのリスクを背負いながら救難作業を行なっているのです。
それを知っているので、このように書かれるのは非常に辛いのです。
現場の本当の状況は、全て公開されるわけではありません。
しかし、現場ではまず機体の安全を十二分に確認してから作業に入ります。ですが残念な事このような不幸な事故が起こってしまいました。
もし、私が退職していなければ、自分がそこに搭乗していたかもしれません。
ですから、尚更他人事とは思えず、このような投稿をさせていただきました。
亡くなられた機長の松本さんには、在職中大変お世話になりました。
松本さんはじめ、亡くなられた航空隊員の勇気をたたえ、ここに謹んでご冥福をお祈り致します。
I love JA6644
2011/09/28 04:51
「I love JA6644」様
コメントをいただき有難うございました。お返事が遅れましたことを、先ずはお詫びいたします。

貴殿の同僚の方々が、この救難作業中に殉職されましたことについて、深い哀悼の意を捧げます。さらに貴殿が現役中、このような人命救助の崇高な任務に携わっておられましたことに敬意を表します。

人命救助のための各県警の山岳救助隊の方々が、救助のための訓練に努力され、事実、多くの実績を上げておられることにも敬意を表します。

しかし山岳救助活動中にヘリ墜落で搭乗者が殉職される事件は、この秩父山系だけではなく、ほかでも起きています。3年くらい前にも北アルプスで救助活動中の岐阜県警の救難ヘリが墜落し、搭乗者全員が死亡しています。救難ヘリではありませんが、つい最近、神奈川県清川町で、荷物運搬用のヘリが墜落し、操縦士が死亡しました。

このような事件を聞くにつけ、いつも感じることは、救難活動に当たられる方々は、そこに遭難者がいるという事実に基づいて、救難という任務を達成するという一念で行動され、その一念が、最悪の場合、二次災害につながることがある。行動自体は、極めて崇高なものではあるが、救難者自身が犠牲になることは、いかにも、損失が大で残念であります。遭難者の人命も貴重ですが、救難者の人命も貴重であります。
深山 飛水
2011/10/04 10:51
(上に続く)遭難者は、自分の不注意で遭難します。厳しく批判すれば、自業自得であります。しかし遭難に巻き込まれる救難者は、決して自業自得ではなく、救難の一念に燃える人々であります。

このような人々が、人命を救助しようとして、自分の命を落とすことは極力避けたい。そのためには救難者に途中で救助を打ち切る機会と思い直す機会を与えるべきである。勿論、その打ち切りは救難活動がどの程度困難であるかに依存するが、救難者にこの打ち切りの決断の勇気を与えるものとして、何らかの基準を設けておくことが必要であると思います。本文では、法規制という言葉和を使いましたが、県警の山岳警備隊を持つ各県は、遭難救助限界を定める条例を作るべきであると思います。
深山 飛水
2011/10/04 11:02
秋桜様
ブログ玉をありがとうございました。
深山 飛水
2011/10/04 11:07
墜落原因
ドクターヘリパイロット(元)奮闘記
URL
2017/02/11 00:34

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
埼玉県・防災ヘリ「あらかわ1」の墜落と5名死亡の現実 深山飛水の思いつくまま日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる