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12月11日に、6者協議は北朝鮮の核計画検証の合意文書の取りまとめにに失敗したが、決裂という形を嫌って、議長声明の採択で終わった。北朝鮮が嫌ったのは、日米韓の主張する非核化検証の手段として核関連物質のサンプル採取であった。北朝鮮は、これを非核化第2段階の合意にない『検証』だと言って、拒否し続けた。これに対して、中国やロシアは中立のた立場を取った。そして議長国としての立場と面目を保持したい中国は議長声明という形を取って協議を終結した。この件については、(参考1)をも参照されたい。 非核化検証について中ロは何故か北朝鮮に甘すぎる。これは実に理解できないことである。むしろ中ロは北朝鮮の味方であるように見えなくもない。 議長声明は、おおよそ次の様な内容である(朝日新聞12月12日「国際」による)。 (1)(a)北朝鮮は非核化の2段階目の措置である寧辺核施設の無能力化、北朝鮮の核施設と核計画の申告を 積極的に進めることを確認した。また (b)5カ国は経済・エネルギー支援を積極的に進めることを確認した。 (2)各国は07年10月の共同文書に基づき、寧辺核施設の無能力化と北朝鮮に対する100万トンの重油提供に相当する経済・エネルギー支援を同時に行うことで同意した。各国は北朝鮮援助に参加することを歓迎する。韓国は将来の適切な時期に経済エネルギー作業部会を開き、北朝鮮の援助に関する問題について調整する。 (3)検証手順の共通認識に関する部分で進展を得た。(以下略) (4)米朝、日朝が懸案を解決し、相互関係の正常化を図る努力を奨励する。次の6者協議は早い段階に開く。 (1)(a)の事項は、当然のことであり、今頃、このような内容を再確認しているようでは、六者協議が何を考えているか明確でない。北朝鮮と中国あるいはロシアが「ぐる」になって、北朝鮮の核廃棄を遅らせようと悪巧みしているように思える。また(1)(b)については、現在進行中のものが、ほぼ終わりかかっているので、今後の問題について検討しているのであろう。ただ、日本については、拉致問題という特殊な問題が絡んでいるので、中国は、日本については「確認」しなかったのであろう。この点からしても、(1)(b)項は、問題である。この問題は、(1)(a)の事項が完全に実行されてから、初めて行われるべき問題であり、日本には、拉致問題がある。もし薮中がいむじかんが言ううように、日本もこれに同意したとすれば、これは問題である。 (1)(b)を(1)(a)の実行の取引材料にしようとするところに問題がある。北朝鮮は核廃棄によって原子力発電ができなくなるから、その燃料の代替えに火力発電の燃料としての重油を提供せよと言っているように見える。彼らが核廃棄によって困るのは核兵器の開発が出来なくなることであって、原子力発電が出来なくなることではないのである。元々、この辺から考えても、この取引はおかしい。 (参考2)が述べているように、『米国務省のマコーマック報道官は12日の記者会見で、「検証の枠組みを欠く状況では今後、重油の輸送が進むことはない」と述べ、北朝鮮への重油支援を停止する考えを表明した』のは尤もなことである。(参考3)でこの考えを、中国が攻撃するのがおかしい。(1)(b)で「経済・エネルギー支援を積極的に進めることを確認した」との議長声明じしんがおかしい。 なお議長声明の(2)の100万トンの重油支援については、米国は負担分の20万トンを支給し終えている。日本を除く各国もほぼ順調に20万トンの重油支援を進めているようであり、来年1月には終わるであろう。日本の負担分20万トンについては、拉致問題の進展がないので、日本は拒否している。米国はその当座の代替えをオーストラリアに求めたが、最近になって、そこまでしなくてもよかろうという話になったのであろう。そこで、(参考3)に述べるように、『ブッシュ米政権は、拉致問題の進展がないことを理由に日本が先送りしているエネルギー支援について、オーストラリアなどに肩代わりを求め、核施設の無能力化など北朝鮮による核廃棄に向けた第2段階の早期終了を目指して柔軟姿勢を示してきたが、今回は「圧力」を強めた格好だ』のは当然のことである。 いずれにしてもロシア特に中国は北朝鮮の味方である。中国などは、北朝鮮の日本人拉致について、日本の総理が中国首脳に応援を依頼すると、援助するとは絶対に言わない。自分で解決せよという。しかしその実、中国は拉致問題が解決しないような方向への舵取りをやっているように思えてならない。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● (別途送信先ブログ)http://plaza.rakuten.co.jp/tukiyubi1/ http://tb.plaza.rakuten.co.jp/tukiyubi1/diary/200812160000/c4446/ (参考1)核検証、合意できず 6者協議、枠組み確認し終了(2008年12月12日1時11分) 【北京=稲田信司】北朝鮮の核問題を巡る6者協議の首席代表会合は4日目の11日、焦点だった核関連物質のサンプル(試料)採取など核検証方法の文書化で合意できないまま、中国が議長声明を発表して終了した。協議の枠組みを崩壊させないため、北朝鮮に譲歩した側面が強い。 声明は次回協議の早期開催で合意したとしているが、見通しは立っておらず、米側は1月に発足するオバマ次期政権に引き継がれる公算が大きい。検証を巡る米朝対立は深く、合意文書の早期とりまとめは困難と見られている。 声明は北朝鮮が申告した核計画の検証について「手順の共通認識に関する部分で進展を得た」とし、国際原子力機関(IAEA)の協力を歓迎するとした。核施設を使えなくする無能力化や、見返りの経済・エネルギー支援を並行して進めることでも合意したが、完了時期には触れなかった。 米政府が目指した検証合意については、北朝鮮は協議で一貫して拒否。各国は一時、合意がないままの「休会」に傾いたが、退任間際の米ブッシュ政権は、決裂回避のため検証合意の先送りに応じた。 日本首席代表の斎木昭隆・外務省アジア大洋州局長は「実質的な成果はほとんどなかった」と話した。 (参考2)米が北朝鮮への重油支援停止へ、検証問題決裂で 【ワシントン=小川聡】北朝鮮の核問題を巡る6か国協議首席代表会合が核検証手続きに関する文書作成で合意できず終わったことを受け、米国務省のマコーマック報道官は12日の記者会見で、「検証の枠組みを欠く状況では今後、重油の輸送が進むことはない」と述べ、北朝鮮への重油支援を停止する考えを表明した。 報道官は「北朝鮮以外の5か国が一致している」としており、協議参加国の支援が中断することになる。 ブッシュ米政権は、拉致問題の進展がないことを理由に日本が先送りしているエネルギー支援について、オーストラリアなどに肩代わりを求め、核施設の無能力化など北朝鮮による核廃棄に向けた第2段階の早期終了を目指して柔軟姿勢を示してきたが、今回は「圧力」を強めた格好だ。北朝鮮が支援中断に反発するのは必至で、寧辺(ヨンビョン)の核施設の無能力化を再び停止する可能性もある。 国務省によると、ロシアからの重油が北朝鮮に到着したばかりだが、5か国側による次の重油支援の予定は決まっていないという。米国はすでに20万トン分の支援を完了している。 首席代表会合の議長声明では、寧辺の核施設の無能力化とエネルギー支援を「並行して実施することで一致した」としていた。 (2008年12月13日12時05分 読売新聞) (参考3)重油支援中断同調を否定 対北朝鮮で中国 「見解に相違」 (2008年12月17日1時28分) 【北京=坂尻顕吾、ソウル=牧野愛博】北朝鮮が核計画の検証で合意しない限り、6者協議の参加国が重油支援を中断するとした米国の表明について、中国外務省の劉建超報道局長は16日、「先日の6者協議首席代表会合の終了後になって、各国がああだこうだと見方や主張を明らかにしている」と語り、北朝鮮を除く5カ国が同調しているとの米政府の発言を否定した。 劉局長は16日の定例会見で、6者協議の議長声明に盛り込まれた寧辺核施設の無能力化と北朝鮮に対する重油100万トン相当の経済・エネルギー支援を同時に進めていく「同時行動原則」こそが、正式な合意事項との見解を示した。 米国の表明については、北朝鮮が「経済補償作業が中断されれば我々は無能力化の速度を調整する」(金桂寛=キム・ゲグァン=外務次官)と反発する一方、ロシアからは「中断に同意していない」(ボロダフキン外務次官)との声が出ていた。 また、韓国外交通商省の文太暎報道官は15日、北朝鮮への重油支援について「ロシアは(割り当て分の残り)5万トンの提供を推進中で、中国は恐らく1月末までに(残りの)9万9千トンを完了する計画だ」と指摘。重油5万5千トン相当分の割り当てが残る自国の対応については「様々な無能力化の状況を見ながら検討する」と説明していた。 劉局長はまた、核計画の検証問題について「検証が必要だという共通認識は各国にあるが、現在どのような方法で検証を進めていくかについて見解の相違が存在する」と指摘した。 |
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米流時評 2008/12/23 15:10 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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本文へのコメント、ようは日本に核武装させたくないのがこの会議のひとつの本質で、その意志を保留する旨、核の持ち込み容認も併せ、政府がそのメッセージを出せるか、悪いのは日本自身にもありますね。 |
つき指の読書日記 2008/12/20 09:45 |
つき指様 |
東郷幹雄 2008/12/23 06:22 |
つき指様 |
東郷幹雄 2008/12/23 06:27 |
(上に続く)なお、当方へ、ご連絡をくださる場合は、Webryブログのメッセージ欄以外に、次のメールアドレスをお使いくださっても結構です。ただし貴方でGMAILへ登録していただく必要があります。 |
東郷幹雄 2008/12/23 06:29 |
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