深山飛水の思いつくまま日記

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<<   作成日時 : 2008/06/02 17:38   >>

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アジア安全保障会議

5月31日の産経新聞やの記事や日経新聞の記事は、何故かほとんど同じ内容の記事を掲載している。ここでは
ここでは、日経新聞の記事 『自衛隊機派遣見送り、中国軍幹部「理解に感謝」(更新: 2008/06/02 10:35) 』を書きに示す。
 【シンガポール=河野俊】中国人民解放軍の馬暁天副総参謀長は31日昼、シンガポールで開いたアジア安全保障会議での質疑応答で、自衛隊機ではなく民間機による日本からの救援物資輸送について「中国の歴史と伝統を理解してくれたものと感謝している」と語った。 これに先立ち石破茂防衛相「中国の文化や伝統、国民感情、国民性に理解を示さなければいけない。自衛隊機で、と要請があったわけではないが、あらゆる可能性を検討していた」と述べた。

石破茂防衛相と馬暁天副総参謀長の発言をテレビで視聴した。石破防衛相の発言は、日本語で紙に書いたメモを見ながら、丁寧に読み上げられた。これに続いて馬・副総参謀長は中国語で上記の発言を行った。この一連の発言を視聴して思った。記者の質問は予め用意されたものだったのではないか。そして石破防衛相の返答も、馬・副総参謀長の返答も、双方で下打ち合わせの上、発表されたものであろう考えた。

石破防衛相と馬・副総参謀長はそれぞれ母国語で発表している。これは同時通訳により、何ヶ国語かに翻訳されて流され、それに応答する形で、相手の発言がなされるはずである。しかも、テレビの発表では、石破防衛相はもっと長い文章を、とつとつとして丁寧に述べた。かえって分かりにくい感じがした。それにたいして馬・副総参謀長は即座に上記のような返答をしている。

この一連の発表は、ここのところマスコミに一種の衝撃を与えた一連の報道の沈静化を狙い、双方が同意した内容で行われたとものと解釈した。しかもその沈静化の発表は、日本に誤解があったかのような形で行われた。ある意味では外交上、日本が中国に譲る形を採った。

石破防衛相は、『自衛隊機で、と要請があったわけではないが』 と発言している。しかし、これは、中国に花を持たせるための作文である。
最初の報道によれば、『自衛隊機で物資の輸送を要請して来た』 ことは確かであった。この報道が反日感情の強い中国の民衆に伝わり、ネット上で騒ぎが起きた。中国側は、国民の反感が中国政府に向けられるのを恐れて、最初の自衛隊機派遣の要請は上層部の意見によるものではなく、中国人民解放軍の責任の低い層の意見で行われた要請であるので変更したい、すなわち自衛隊機派遣は止めて欲しいと言って来た。

石破防衛相は、「中国の文化や伝統、国民感情、国民性に理解を示さなければいけない」と言っている。この中で「中国の文化や伝統」は余分である。なぜなら、「中国の文化や伝統、国民性に理解を示さなければいけない」のは、日本だけではなく、軍の航空機を中国への物資輸送に使った米国、ロシア、韓国なども同様だからである。

ただ中国の「国民感情」だけは、これらの国々とは違って、わが国は特別に配慮せねばならないのかもしれない。なぜなら60年ないし70年前に行った戦争について、未だに日本にたいし悪感情を持っている中国人は僅少と思われるが、延々と続けられた反日教育は、15歳ないし20歳代以上の人にも浸透していると思われるからである。

これらのことからすると、馬・副総参謀長の「中国の歴史と伝統を理解してくれたものと感謝している」との発言は修正を要する。正直に「中国の国民感情を理解してくれたものと感謝している」と言うべきであった。このような所にも中国の弱みを見せまいとする中国のプライドの高さが見え見えである。

************************ 終わり **************************

(注)下記の資料は、URL消滅後の参考資料とするためのものです。お読みいただかなくても結構です。

(参考1)自衛隊機派遣見送りに中国軍幹部が謝意 (2008.5.31 15:18)
【シンガポール=共同】中国人民解放軍の馬暁天副参謀総長は31日、シンガポールで開催されたアジア安保会議で、「日本政府が自衛隊機による四川大地震救援物資の輸送を見送ったことに関連して「(日本が)中国の歴史や伝統に理解を示してくれることに感謝している」と述べた。
 同会議で演説した石破茂防衛相が自衛隊機派遣見送りをめぐる会場の質問に対し、過去の日中間の戦争に触れた上で「中国の文化や伝統、国民感情、国民性に理解と敬意を示さなくてはならない」と答えたのに続いて、馬氏が発言した。
(参考2)自衛隊機「歓迎できない」 中国軍高官、反日感情理由に (2008年06月01日03時03分)
 【シンガポール=坂尻信義】中国軍の馬暁天・副総参謀長は5月31日、訪問先のシンガポールで、四川大地震の被災者に支援物資を送るため日本政府が検討した自衛隊機の派遣について、現段階では「歓迎できない」と語った。 理由として「中国の民衆に与える心理的な影響」を挙げ、その解消には「長い時間をかけた(日中両国の)共同努力が必要」と指摘。根強い反日感情や自衛隊機への拒絶反応が派遣見送りの背景にあったことを認めた。
 中国軍高官が、この問題でメディアの取材に応じたのは初めて。シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」(朝日新聞社など後援)に出席した馬副総参謀長は、朝日新聞記者に対し、自衛隊の輸送機で四川省に救援物資を輸送することに「個人的には歓迎の意を表すことはできない」と明言した。
 その理由として「日本の軍隊の飛行機が中国の領空を飛び、中国の飛行場に着陸すれば、中国の民衆の心理に一定の影響を与えることになる」と指摘した。その「影響」を取り除くことが「いつの日かできると信じているが、今日ではない」と語った。 馬副総参謀長はこれに先立つ講演では「中国の政府と軍部は日本政府と自衛隊を含めた国際社会のいかなる支援も歓迎する」と述べ、自衛隊機を受け入れなかったのは「歴史的、文化的、心理的な理由」に基づく「中国の政府と民衆の選択と心情」によるもので、日本側も理解してくれているとの認識を示した。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
 知日派の佐官級士官と日本の防衛駐在官が接触した。防衛駐在官は正確な報告をしているんだが、受け取った防衛省と官邸のあいだに齟齬があった、ということかなぁ?
 いずれにしても石破さんと馬暁天副総参謀長は、うまくカバーしている。にがい薬をオブラートで包んで飲み込むような解決法は、日本人にはうけるんだろうが、その直後に煮え湯を飲まされた経験もすくなくなかったのだから、あまりお近づきにならない間隔をたもつのがいいと思う。
罵愚
2008/06/02 18:58
石破防衛相と馬暁天副総参謀長のやり取りは、表面上のもので、お互いに本当の気持ちはどうなのでしょうか。米国の軍用機は抵抗無く受け入れて、自衛隊機は受け入れない。この現象は、馬氏の言をもってすれば、中国の大衆は米国には反感を持たないが、日本には反感を持っていることに起因するということになります。これは中国・国民への反日教育のなせる業かもしれません。これは、このブログ記事の主張でもあるわけですが、実際の真実は、人民解放軍自身が日本の自衛隊に敵意を持ち始めているという重大な事実が隠れているように思えます。となると、馬氏の発言はその場しのぎの嘘の発言ということになります。
中国人は平気で嘘を言う人種ですから、この程度の嘘で
驚いてはいけないのですが、もしそれが事実とすれば、その原因は何によるのでしょうか。
東郷幹夫
2008/06/04 11:58
 そりゃぁもちろん、あなたが別の記事で指摘しているように、江沢民の愛国主義教育という名前の反日教育の残留汚染でしょう。胡錦濤も、なんとか洗浄したいのでしょうが、ただ、政権樹立後60年もたって、建国の理想とはかけ離れた現実のなかで、抗日戦争の理念をすこしでも毀損したら、共産党政権の統治権の正統性が失われますからねぇ。計画統制経済に失敗し、歴史的正当性を失って、中国共産党ってなんなんだ、というわけです。
 それに、日本国内にも賣笑婦のようなのが、うじゃうじゃと…両国にとって、日本軍国主義を悪者にしておくのが、一番安易で安全な政策選択なんでしょうね。
罵愚
2008/06/05 16:54

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